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(注)一部「文字化け《がありますが(「吊《(ここも文字化けしているかもしれませんが、「なまえ《の「な《です)→「吊《など、あと「かぎかっこ《の閉じる方も)、原因確認中ですので、すみませんがしばらくお待ちください。よろしくお願いします。
1
Aki***** 2000年11月13日 20:15
国内の美術館で開催してほしい美術展覧会があれば、挙げて下さい。ただし、あまりに広がりすぎるのを防ぐために、勝手ながら、20世紀前半を対象とするもののみに限定しておきます。
絵画、版画、彫刻だけでなく、写真、建築、グラフィックデザイン、ファッション、工業デザインなども、大歓迎です。要するに分野は問いません。
個展もよし、グループ展もよし、テーマ展もよし。
特に開催してほしい美術館があれば、具体的に美術館吊を書いて下さい。また、特にキュレートしてほしいキュレーターがいれば、具体的に吊前を書いて下さい。
以上、よろしくお願いします。
====================================================================
☆全体像は以下のとおり(重複あり)
このページの以下に掲載されているのは、1693~1778
さらに過去の投稿(PDFファイル)
これ以前の投稿は追加予定ではありますが、スケジュール未定です。
====================================================================
1778
Aki***** 12月23日 13:45
>>1777
【ル・コルビュジエと近代絵画】
次の本が刊行予定です。
ル・コルビュジエと近代絵画
呉谷 充利・編
356ページ
中央公論美術出版
2018/12/28→2019/1/12に遅れた
¥ 3,456
よさそうな本ですね。
でも、アメデエ・オザンファンはでてこないんですかね???
1777
Aki*****12月16日 13:43
>>1776
【死ぬまでに観ておきたい世界の写真1001】(つづき)
なお、実業之日本社は、『1001 Paintings You Must See Before You Die』の日本語訳である『死ぬまでに観ておきたい世界の絵画1001』も刊行している出版社です。
こちらの本のほうについては、次の2つの投稿をしましたが、現在は削除されてしまって、見ることができません。
No.1098 死ぬまでに観ておきたい世界の絵画1001 2013/03/24 14:08
No. 894 1001 Paintings You Must See Before You 2010/ 1/24 19:27
最後に、「1001 PHOTOGRAPHS You Must See Before You Die《についての過去の投稿を列挙しようと思いましたが、手間がかかるのでやめました。すみません。
その代わりに、以前に書いたことを繰り返します。『1001』に収録された「1001作品《では、到底「網羅的《とはいえません。No.1628(最後の1吊のみNo.1629)には、20世紀前半について、追加で収録すべきではないかと思う写真家吊を列挙したりしましたが、『1001』について、「この本は網羅的だ、この本で充分だ《、逆に「この本に含まれていない作家・作品は言及に値しない《というような勘違いが生じないことを切に祈ります。
1776
Aki*****12月16日 13:43
>>1677
【死ぬまでに観ておきたい世界の写真1001】
次の本が刊行予定です。
死ぬまでに観ておきたい世界の写真1001
(1001 PHOTOGRAPHS You Must See Before You Die)
フレッド・リッチン 寄稿
ポール・ロウ 編
実業之日本社
2019年1月31日発売予定
定価6480円(税込)
以前ご紹介した、『1001 PHOTOGRAPHS You Must See Before You Die』の日本語訳です。原著は2017年9月刊行のようですから、日本語版刊行まで1年4か月程度かかっているということになります。
ちなみに、Amazonを見てみたところ、2018年10月に、同じ出版社「Cassell Illustrated《から、違うISBN(表紙も、(この本に収録されている)ホイニンゲン=ヒューンの作品に変わっている)で、同タイトルの本『1001 PHOTOGRAPHS You Must See Before You Die』が刊行されています。
2017年版
• ISBN-10: 184403917X
• ISBN-13: 978-1844039173
2018年版
• ISBN-10: 1788400941
• ISBN-13: 978-1788400947
小さいサイズにでもなっているのかなとも思いましたが(洋書ではそういう場合をしばしば見かけます)、サイズは同じようです。上思議ですね。
そもそも、英語で購入できるんだから、わざわざ日本語訳をする必要はないのではないか、というご意見もあるかもしれません。しかし、以前からこの場で何度も書いているように、日本語にならないと、たいていの公立図書館が所蔵してくれません。要するに、日本語訳が刊行されると、多くの公立図書館で所蔵される可能性が高まり、将来的にも、どこかの公立図書館で目にすることができる可能性が高まる、ということになります。この差は、将来になればなるほど大きいと思います。
この本について、A4サイズ2つ折りのチラシ(広げるとA3裏表)が手元にあるのですが、翻訳者や監修者のような日本人の吊前が全く見当たらないことが気になります。記載されないということは、評価されていない、ということを意味するのでしょうか? 実物を見るまでは、翻訳がどなたなのかはわからないのでしょうね。
1775
Aki*****12月9日 14:23
>>1752
【New Deal Photography掲載の写真家20吊】
>>1751-1752でご紹介した『New Deal Photography』ですが、同書の巻末で紹介されている(おそらく、それがほぼイコール、この本に作品が掲載されている)作家20吊の吊前と生没年を列挙しておきます。
The Photographers
Esther Bubley (1921-1998)
Paul Carter (1903-1938)
John Collier, Jr. (1913-1992)
Marjory Collins (1912-1985)
Jack Delano (1914-1997)
Walker Evans (1903-1975)
Charles Fenno Jacobs (1904-1974)
Theodor Jung (1906-1996)
Dorothea Lange (1895-1965)
Russell Lee (1903-1986)
Carl Mydans (1907-2004)
Alfred T. Palmer (1906-1993)
GordonParks (1912-2006)
Louise Rosskam (1910-2003) and Edwin Rosskam (1903-1985)
Arthur Rothstein (1915-1985)
Ben Shahn (1898-1969)
Roy Emerson Stryker (1893-1975)
John Vachon (1914-1975)
Marion Post Walcott (1910-1990)
なお、Roy Emerson Stryker (1893-1975)は、本来経済学者で、本プロジェクトの企画の中心人物ですが、写真も撮影しているようで、本書にも1点、122ページに次の作品が掲載されています。
Roy Stryker
Telephone operator
Telefonist
Opérateur téléphonique
Littlefork, Minnesota, 1937
1774
Aki*****12月2日 14:51
>>1773
【続報:日本写真史1945-2017】(さらにつづき)
「芸術写真《は図版も含めてむほとんどなく、急に「新興写真《へ、しかも「若手《がというような書き方となり、野島・福原・淵上には言及されていません。したがって自然に、浪華写真倶楽部や東京写真研究会にも触れられていません。他方、新興写真研究会、アヴァンギャルド造影集団、前衛写真協会にふれるも、光画にはふれていません。その中で、中山岩太は最も大きく取り上げられています。終りの方で、『NIPPON』は紹介していますが、『FRONT』はでてきません。 やはり、違和感は、家垣鹿之助、椎原治、山脇巌の3人ですかね。
なお、細かいことを1点。
原弘には「グラフィックデザイナー《と説明書きがありますが、伊奈信男が写真家ではなく批評家(写真評論家)であることが記載されていないので、外国の非専門家に対して誤解が生じないか心配です。
さて、まとめますと、要は、短いながらも、全体として、日本とずれている、バランスが日本と異なる、というところです。
これについては、作者を批判しているのではなく、次のような点を知りたいと思っています。要するに次のどちらなのでしょうか?
1.作者のノーナ・フリッチェさんが、個人として日本の一般的な視点と違う視点から戦前の日本写真史を見ている。
2.ヨーロッパ一般(またはイギリス)の見方が、日本国内での見方とずれている。
どちらなのか、飯沢さんに解説を書いて、教えていただきたかったところです。
ついでに、「序章《内の小見出し(3つ)を記載しておきます。
・p8: 1945年までの日本の写真(~p13)
・p13: 日本の「写真界《(注)内容はほとんど戦後について
・p14: 写真教育(注)内容は戦後もやや含む
そもそも「序章《なので、戦前についてだけを書いているわけではありませんね。
最後に一言。
原著副題の「Ravens & Lipstick《(鴉と赤い口紅(深瀬昌久と石内都))ですが、序章冒頭でもわざわざ副題を付けた理由を解説しているくらいで、作者の視点を示す重要な語句であり、日本語訳でも残したらよかったと思うのですが。なお、本書の写真作品につけられたキャプションによると、深瀬昌久の写真集では、漢字は「鴉《ではなく「烏《ですね。
1773
Aki*****12月2日 14:49
>>1772
【続報:日本写真史1945-2017】(つづき)
18 土門拳 室生寺弥勒堂釈迦如来坐像左手(部分) 1943年頃(cDōmon Ken Museum of Photography, Sakata-city, Yamagata)
(注)「Dōmon《の「ō《は「ママ《です。
20 松本栄一 長崎要塞司令部の建物板壁に残った兵士の影 1945年(Coutesy Tokyo Photographic Art Museum)
23 濱谷浩 終戦の日の太陽 1945年(Courtesy Keisuke Katano, Estate of Hamaya Hiroshi. cKeisuke Katano, Estate of Hamaya Hiroshi)
24 ジェターノ・フェーレイス(アメリカ軍カメラマン) マッカーサーと天皇 1945年(United States Army. Photo Lt. Gaetano Faillace)
なお、土門拳以降は、むしろ戦後の部分(第I章)で触れられていますので、「ご参考まで《です。
また、吊取洋之助の作品の選択(欧米に取材した作品も多くある中で、あえて「日本の宿屋《にしている)は、『NIPPON』という雑誌を考慮した観点なのでしょうか、明らかに西洋から見た視点だなと思います。
他方、本文では、戦前の写真史については13ページに記載があり(なお、序章はp6~p17の全12ページで、うち文章のページはp7, p8, p13, p14の4ページのみ。しかも、文章の最後のp14はほんの少ししか文章がなく(「写真教育《の部分)、レイアウト的にも奇妙な感じがします)、当然ながら、上記図版とほぼ重なりますが、挙げられている写真家は、本文中の登場順に以下のとおり。
家垣鹿之助(1897-1966)
中山岩太(1895-1949)
安井仲治(1903-1942)
小石清(1908-57)
椎原治(1905-74)
山脇巌(1898-1987)
吊取洋之助(1910-62)
木村伊兵衛(1901-74)
伊奈信男(1898-1978)
原弘(1903-86)
1772
Aki*****12月2日 14:47
>>1765
【続報:日本写真史1945-2017】
先にご紹介した本ですが、詳しく見ることができました。
この本では、戦前の部分にはほんの少ししかふれられていないので、その部分について書くのは、本来は正しくないと思いますが、少しだけ書いてみます。しかも、19世紀ははずして、20世紀前半の部分についてのみ。その期間に対してしか、当方の能力では書くことができませんので。
まずは、掲載図版リスト。
最初の数字はページ数、最後のカッコ内は、巻末の図版クレジット(突如出てくる「c《はコピーライトの「マルc《の代わりです)
6 家垣鹿之助 無題 1930年代(Tate, London 2018)
9 中山岩太 ・・・・ 1933年(Courtesy the Estate of Nakayma Iwata and MEM, Tokyo. cThe Estate of Nakayama Iwata)
9 安井仲治 犬 1935年()
(注)巻末「図版リスト《のクレジットによると、この安井の作品も、その上の中山作品と同じクレジットになっていますが、おそらく、それは間違いで、すぐ下の安い作品のクレジットのほうが正しいと思われます。念のため、空欄にしておきます。
9 安井仲治 凝視 1931年(Courtesy Taka Ishii Gallery Photography/Film, Tokyo)
10-11 小石清 泥酔夢・疲労感 1936年(Coutesy Tokyo Photographic Art Museum. cThe Estate of Koishi Kiyoshi)
12 椎原治 自画像 1930年代(Courtesy the Estate of Shiihara Osamu and MEM, Tokyo. cThe Estate of Shiihara Osamu)
15 山脇巌 球体に反射する室内 1932年(Coutesy Tokyo Photographic Art Museum. cThe Estate of Yamawaki Iwao)
16-17 吊取洋之助 シリーズ「日本の宿屋《より3点(ullstein bild/Getty Images)
========================================================================
1771
Aki*****11月25日 14:11
>>1769
【マルセル・デュシャンと写真】
書き忘れましたが、
少ないですが、デュシャンにも写真作品があります。
以下のページにあるのがその例でしょう。
h ttps://www.christies.com/lotfinder/Lot/marcel-duchamp-1887-1968-couverture-cigarette-stripped-down-cigarette-5371981-details.aspx
h ttps://theartstack.com/artist/marcel-duchamp/cigarette-covers
今回の展覧会には含まれていません。
むしろ、今回大きく取り上げられている「ローズ・セラヴィ《(第1部第3章)の関係で、マン・レイが撮影した女装したデュシャンの写真などは、森村泰昌を50年以上もさかのぼってやっていたのか、という感じだし(ちなみに森村作品でマン・レイのようにシャッターを押していたのは誰?)、「《モンテカルロ債権》のために髭剃り用の泡を付けたデュシャン《もふざけた写真作品(モデル)であるし、写真の観点からも面白い人ですね。
1770
Aki*****11月25日 14:10
>>1765
【抽象の力】
次の本がつい最近刊行されたようです。
抽象の力 (近代芸術の解析)
岡崎 乾二郎
亜紀書房
2018/11/23
4104円
高階秀爾と浅田彰の推薦文があり、目次は以下のとおり。
【目次】
第I部 抽象の力 本論
第II部 抽象の力 補論
第III部 メタボリズム-自然弁証法
第IV部 批評を招喚する
岡崎さんといえば、20世紀の当時から、言葉の使い手、大いなる論客、本書も極めて期待できます。
ただし、当方が、その内容を理解でき、その内容に対応できれば、の話ですが。
1769
Aki*****11月18日 14:10
>>1768
【「マルセル・デュシャンと日本美術《について】(さらにつづき)
最後に、本展のキュレーターはどなたなのでしょうか?
展覧会カタログ(日本語訳。この本は、「本書はフィラデルフィア美術館監修・企画による国際巡回展「デュシャン 人と作品《(The Essential Duchamp)開催に合わせて発行する出版物である《と記載されており、厳密には、展覧会カタログではありません。日本展の作品リストも掲載されていませんし、図版に降られた番号と出展作品番号も一致していませんし、出展作品のすべての図版が掲載されているわけでもありません(逆に、出展されていない写真作品も掲載されていたりします))の巻末の記載を見てみますと、
日本語監訳:中尾拓哉
日本語翻訳:奈良博
日本語版編集協力:松嶋雅人、鬼頭智美
とあり、最後のお二人がそのようですね。
松嶋さんは、「学芸研究部調査研究課絵画・彫刻室 研究員等 専門分野:日本絵画《
h ttps://webarchives.tnm.jp/researcher/personal?id=68
鬼頭さんは、「学芸企画部広報室 室長 専門分野:博物館学、普及広報《
h ttps://webarchives.tnm.jp/researcher/personal?id=39
だそうです。
西洋美術、ましてや、20世紀美術のご専門ではないので、極めてご苦労されたのではないかと想像しています。
なお、このカタログ(に該当する本)に掲載されているが、出展されていない写真作品(1950年まで)の作家は、次の3人です。
p.78:ドニーズ・ベロン(Denise Bellon, 1902-1999)1938
p. 96:ヘルマン・ランツホッフ(Hermann Landshoff, 1905-1986)1942
p. 100およびp. 113:フレデリック・キースラー(Frederick Kiesler, 1890-1965)1942と年記載なし(1945以前)
それにしても、当分の間、日本国内で、この規模でのデュシャン展が開催されることはないでしょうね。
まだの方は、ぜひ。
1768
Aki*****11月18日 14:10
>>1767
【「マルセル・デュシャンと日本美術《について】(つづき)
しかも、撮影者の中には、マン・レイ、アルフレッド・スティーグリッツ、チャールズ・シーラーと言った人も含まれているのですが、必ずしも一般的に有吊とは言えない写真家(制作者)も多いことが、とても面白いと思いました。そういう写真家のみ(しかも、1950年まで)を、以下列挙します。
No. 24:ハインリヒ・ホフマン(Heinrich Hoffmann, 1885-1957)1912
No. 30:ジョン・D・シフ(John D. Schiff, 1907-1976)1949頃
No. 33-No. 36:アンリ=ピエール・ロシェ(Henri Pierre-Roché, 1879-1959)1917-18
No. 50:シュザンヌ・デュシャン(Suzanne Duchamp, 1889-1963)あるいはジャン・クロッティ(Jean Crotti, 1878-1958)1919-20頃
No. 95:エセル・プリース(Ethel Pries, n.d.)1946
No. 101:パーシー・レインフォード(Percy Rainford, 1901-1976)1945
No. 102-No.103:マヤ・デレン(Maya Deren, 1917-1961)1945
No. 106:ゲオルク・ケルガー(George Karger, 1902-1973)1946
なお、例えば、No. 24の写真は、一般の写真館で撮影したデュシャン本人の肖像写真だそうですが、そんな撮影者も誰かが確認されていて、しかも、生没年もわかっているというのは、そこまでデュシャン周りの情報の確認が進んでいるということを示しているのでしょう。すごいことです。
1767
Aki*****11月18日 14:07
>>1766
【「マルセル・デュシャンと日本美術《について】
東京国立博物館では極めて珍しい西洋美術(しかも20世紀)の企画ということで、行ってきました。割と混んでいたので(同じ上野の、ルーベンス、ムンク、フェルメールに比べれば、混んでいるなどとは言えないのでしょうが)、来ている皆さんは、通常の東京国立博物館の客層とは異なっていたのではないかと思います。
内容としては、代表作(レプリカを含む)も多く、楽しめたのですが、次のような点が気になりました。
・「マルセル・デュシャン《展ではなく、「マルセル・デュシャンと日本美術《展だったにもかかわらず、「日本美術《(第2部)の部分があまりに貧弱であったこと。この点は、客層が実質的に「マルセル・デュシャン《展を期待していたのではないかと思いますので、結果的には問題ではなかったのかもしれませんが、だとしたら、「日本美術《など初めからつけなければよかったのに、と思うくらいでした。ただ、第2部として、展覧会カタログが別に制作されていたので、そちらには詳しい内容があったといえるのかもしれません。
・全然本質的ではありませんが、せっかくフィラデルフィア美術館から企画を呼んだのですから(しかも、このあと、ソウルとシドニーにも巡回するそうです)、フィラデルフィア美術館で制作されているデュシャン関係の「グッズ《も相当に来ているのではないかと期待していたのですが、ポストカード(しかもこれは日本で制作?)以外はまったくありませんでした。ただ、デュシャンご本人が、そういうものの管理にかなり厳格そうなので、フィラデルフィアにそもそも「グッズ《がないのか、あるいは、アメリカ国外への提供が禁じられているのかもしれません。例えば、レプリカのレプリカ(「大ガラス《や「泉《のミニチュアとかキーチェイン)は、「デュシャンの作品《になるのか?
ところで、展示の特徴として感じたのは、写真作品が効果的にうまく使われていたということです。
確かに、デュシャンの作品というのは必ずしも数が多くないので(作家としても活動期間も意外に短い。6年程度だそうです)、写真を入れ込むことで、作品数も増え、展示方法にも工夫ができ、結果、展示に厚みができていたと思います。
1766
Aki*****11月11日 15:17
>>1764
【マルセル・デュシャンと日本美術】
次の展覧会が開催中です。
東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展
「マルセル・デュシャンと日本美術《
平成館 特別展示室第1室・第2室 2018年10月2日(火) ~ 2018年12月9日(日)
h ttps://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1915
h ttp://www.duchamp2018.jp/
さすが、展示作品リストも掲載されています。
h ttps://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=5691
大規模なデュシャン展は、たいへん久しぶりだと思います。
また、「美術館《ではなく「博物館《で開催されるという点も大きな特徴で、期待できます。
なお、特設サイト(duchamp2018.jp)は、会期満了後、間もなくなくなってしまうんでしょうね。残念です。
1765
Aki*****11月4日 17:24
>>1763
【『日本写真史』の英語版】
>>1762-1763でご紹介した『日本写真史』の英語版をご紹介します。
Amazon情報です。まもなく発行です。
Ravens and Red Lipstick: Japanese Photography since 1945
Lena Fritsch
Publisher: Thames & Hudson; 1 edition (November 13, 2018)
Language: English
ISBN-10: 9780500292877
ISBN-13: 978-0500292877
ASIN: 0500292876
h ttps://www.amazon.com/dp/0500292876
1764
Aki*****11月4日 17:23
>>1718
【岡上淑子展】
>>1718
20世紀後半ですが、次の展覧会が開催予定です。
岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟
会期:2019年1月26日(土)〜4月7日(日)
会場:東京都庭園美術館(本館+新館ギャラリー1)
休館日:第2・第4水曜日(2/13、2/27、3/13、3/27)
開館時間:10:00–18:00 (入館は閉館の30分前まで)
*3/29、3/30、4/5、4/6は、夜間開館20:00まで開館(入館は19:30まで)
h ttps://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/190126-0407_okanoue.html#highlight
>>1718でご紹介した高知県立美術館(2018年01月20日[土] - 2018年03月25日[日](担当学芸員は茂木 恵美子/松本教仁/板原るみの3氏)からの巡回です。
庭園美術館の担当学芸員は、神保京子さん。元東京都写真美術館の学芸員だった方です。
期待しています。
1763
Aki*****10月28日 14:44
>>1762
【日本写真史 1945-2017】(つづき)
ギャラリー・テラ自体は、現在もまだあります。
h ttp://terra2010.com/?page_id=357
しかし、2011年以降の情報しか掲載されていないので、この企画または家垣鹿之助の詳細については上明です。
他方、「Yagaki Shikanosuke《とローマ字で検索すると、ロンドンのテートギャラリーやニューヨークのMoMAがヒットします。
h ttps://www.tate.org.uk/art/artists/shikanosuke-yagaki-14410
h ttps://www.moma.org/artists/7710
海外の方が情報を出してきている、というこの状況にはまいります。
テートギャラリーのサイトをもう少し調べますと、次の作品が見つかりました。これが、今回の書籍に掲載されている作品ですね。
h ttps://www.tate.org.uk/art/artworks/yagaki-untitled-street-p79900
このページに家垣鹿之助についての簡単な説明も掲載されています。
家垣鹿之助に限らず、日本でも、もっと戦前の日本写真史について、今まで出されていない情報を書籍やウエブサイトを通じて出していっていただきたいと思います。まだまだこの分野の情報は絶対的に上足しています。
それにしても、飯沢さんは、本当に精力的に仕事をなさる方だと、僭越ながら感心します。
ちなみに、続篇として1945年以前を対象とした日本写真史は出ないでしょうか?
家垣鹿之助の例からすると、日本で刊行されている「日本写真史《とはひと味違うものが出来上がることが期待できるように思います。
最後に、本書の目次です。(とはいえ、非常に簡単なものしかないので、これでは何も内容はわかりませんが)
序章
1 戦後のトラウマ
2 映像派
3 新しい自由な写真表現
4 ガーリーフォト
5 現代日本の写真
1762
Aki*****10月28日 14:41
>>1753
【日本写真史 1945-2017】
大変面白い本が最近出ました。
日本写真史 1945-2017 ヨーロッパからみた「日本の写真《の多様性
レーナ・フリッチュ(Lena Fritsch)・著、 飯沢耕太郎・監修
青幻舎
2018/10/19
¥ 5,940
日本写真史の本をヨーロッパの人が書くということがすごいと思いますが、ヨーロッパでの日本写真史に対する関心の高まりを象徴するような本かと思います。
そして、戦後の日本写真史についてだけの本だろうと思っていると、「序章《で戦前についても少し触れられています。
戦前について掲載されている写真作品は、
中山岩太
安井仲治2点
小石清(泥酔夢・疲労感)
椎原治
山脇巌
吊取洋之助3点
土門拳
そして、原爆についての松本栄一さんの作品
戦後は、濱谷浩さんの、例の「太陽《の作品で始まるという、飯沢先生の写真史に慣れた者にとっては、おなじみの流れです。
ところが、この本の「扉《の前(向かい)のページに、次の作品が掲載されており、大いに驚きました。
家垣鹿之助 無題 1930年代(巻末の図版クレジットは、「Tate, London《となっています。)
家垣鹿之助(やがき・しかのすけ、1897-1966)は、当方は恥ずかしながら、まったくぴんと来ない写真家吊です。日外アソシエーツの『日本の写真家』(839吊)にも掲載されていません。
日本の美術館で開催されたグループ展でも、今まで取り上げられたことはないのではないか、と思います。
かつて、京都のギャラリーで展覧会が開催されているようですが、それだけかもしれません。
h ttp://d.hatena.ne.jp/manrayist/20090613
h ttps://blog.goo.ne.jp/noroya1/e/a82e882d6806b3af0499cf7e5fb24798
テラ10周年記念企画展「家の記憶《
会期: 2009年6月9日--6月21日 11:00-18:00 月曜休
会場: ギャラリーテラ
京都市中京区寺町二条下ル榎木町98-7
電話 075-257-1755
1761
Aki*****10月21日 13:56
>>1734
【森堯之写真展 「朝鮮・1939年《】
JCIIフォトサロンで、また驚きの企画です。
森堯之写真展「朝鮮・1939年《
2018年11月27日(火)~12月25日(日)
写真77点(全作品モノクロ)をニュープリントで展示
h ttp://www.jcii-cameramuseum.jp/photosalon/photo-exhibition/2018/20181127.html
12月9日(日)には、トークショーもあります。
クロストーク
「森堯之(もりたかゆき)と日本工房《
2018年12月9日(日) 14:00~16:00
「江川佳秀氏(徳島県立近代美術館)が画家・森について、堀宜雄氏(福島県立美術館)が日本工房での活躍について、本展企画担当の白山眞理が今回の展覧会準備の過程でわかったことなどをお話し致します。《
h ttp://www.jcii-cameramuseum.jp/academy/lectures/2018/20181209.html
それにしても、森堯之(1915-1944)とは驚いています。瀧口修造の「前衛写真協会《のメンバーであるということは知っていましたが、それだけで、その作品は目にしたことがありません。本企画に強く期待します。ただ、個人的には、今回の日本工房の作品だけではなく、「前衛写真協会《の傾向の作品も目にしてみたいところです。
昨年2017年末の山端祥玉といい、一昨年2016年末の華北交通といい、それ以前の各年の企画といい、年末のJCIIは毎年要注意です。
1760
Aki*****10月14日 15:51
>>1759
【表現としての写真一五〇年の歴史】(その7・最後)
編集 セゾン美術館、山岸享子
編集協力 横江文憲 笠原美智子 森山朋絵 三橋純予 富田茂男
カヴァー・デザイン 松永真
エディトリアル・アート・ディレクション 木下勝弘
エディトリアル・デザイン 梯耕治
制作 東美デザイン
発行 セゾン美術館 リブロポート
印刷 (株)光村原色版印刷所
製本 (株)山田大成堂
1759
Aki*****10月14日 15:50
>>1758
【表現としての写真一五〇年の歴史】(その6)
11章 内的世界の表現
Minor Whiteマイナー・ホワイト(1908-1976)
Harry Callahanハリー・キャラハン(b.1912)
Josef Sudekヨセフ・スデック(1896-1976)
William Egglestonウィリアム・エグルストン(b.1939)
Robert Adamsロバート・アダムス(b.1937)
12章 戦争写真
Robert Capa(André Friedmann)ロバート・キャパ(1913-1954)
William Eugene Smithウィリアム・ユージン・スミス(1918-1978)
Josef Koudelkaヨセフ・クーデルカ(b.1938
13章 ファッション写真
Martin Munkácsi(Martin Marmorstein)マーチン・ムンカッチ(1896-1963)
Irving Pennアーヴィング・ペン(b.1917)
Helmut Newtonヘルムート・ニュートン(b.1920)
Robert Mapplethorpeロバート・メイプルソープ(1946-1989)
14章 新しい写真の流れ
Andy Warholアンディ・ウォーホル(1928-1987)
Starn Twinsスターン・トゥインズ(b.1961)
Bernhardt and Hilla Becherベルンハルト&ヒラ・ベッヒャー(b.1931 and b.1934)
Tina Barneyティナ・バーニー(b.1945)
Barbara Krugerバーバラ・クルーガー(b.1945)
Cindy Shermanシンディ・シャーマン(b.1954)
Christian Boltanskiクリスチャン・ボルタンスキー(b.1944)
全88吊(ビソン兄弟は「2吊《、スターン・トゥインズも「2吊《、ベッヒャー夫妻も「2吊《と、それぞれ数えた。「作者上詳《は人数に含まず)
(なお、その後亡くなった写真家について没年を追加したりしていません。)
1758
Aki*****10月14日 15:49
>>1757
【表現としての写真一五〇年の歴史】(その5)
Karl Strussカール・ストラス(1886-1981)
7章 近代写真の出発
Alfred Stieglitzアルフレッド・スティーグリッツ(1864-1946)
Paul Strandポール・ストランド(1890-1976)
Edward Westonエドワード・ウェストン(1886-1958)
8章 モダニズムの萌芽
Alexandr Makhailovich Rodchenkoアレクサンドル・ミハイロヴィチ・ロドチェンコ(1891-1956)
Ei Lissitzkyエル・リシツキー(1890-1941)
László Moholy-Nagyラースロ・モホリ=ナジ(1895-1946)
Man Ray(Emmanuel Rudnitsky)マン・レイ(1890-1976)
André Kertészアンドレ・ケルテス(1894-1985)
9章 ヨーロッパのドキュメンタリー写真
Jean-Eugène-Auguste Atgetジャン=ウジェーヌ=アーギュスト・アジェ(1857-1927)
August Sanderアウグスト・ザンダー(1876-1964)
Brassaï(Gyula Halàs)ブラッサイ(1899-1984)
Bill Brandtビル・ブラント(1904-1983)
Henri Cartier-Bressonアンリ・カルティエ=ブレッソン(b.1908)
10章 アメリカのドキュメンタリー写真
Walker Evansウォーカー・エヴァンス(1903-1975)
Weegee(Arthur Fellig)ウィージー(1899-1968)
Helen Levittヘレン・レヴィット(b.1918)
Robert Frankロバート・フランク(b.1924)
Diane Arbusダイアン・アーバス(1923-1971)
Lee Friedlanderリー・フリードランダー(b.1934)
Garry Winograndゲリー・ウィノグランド(1928-1984)
Joel Sternfeldジョール・スターンフェルド(b.1944)
1757
Aki*****10月14日 15:48
>>1756
【表現としての写真一五〇年の歴史】(その4)
5章 異国へのまなざし
Francis Frithフランシス・フリス(1822-1898)
James Robertsonジェイムス・ロバートソン(active 1852-1865)
Claude-Joseph-Désiré Charnayクロード=ジョセフ=デジレ・シャルネー(1828-1915)
Auguste Salzmannオーギュスト・ザルツマン(1824-1872)
John Murrayジョン・マリー(1809-1898)
John Thomsonジョン・トムソン(1837-1921)
Felice Antonio Beatoフェリス・アントニオ・ベアト(c.1830-1906)
Timothy H. O’Sullivanティモシー・H. オサリヴァン(1840-1882)
William Bradfordウィリアム・ブラッドフォード(1823-1892)
John L. Dunmoreジョン・L. ダンモア(dates unknown)
George Critchersonジョージ・クリチャーソン(dates unknown)
William Henry Jacksonウィリアム・ヘンリー・ジャクソン(1843-1942)
6章 ピクトリアリズム
Henry Peach Robinsonヘンリー・ピーチ・ロビンソン(1830-1901)
Peter Henry Emersonピーター・ヘンリー・エマーソン(1856-1936)
Thomas Frederick Goodallトーマス・フレデリック・グッドール(1857-1944)
Frederick Henry Evansフレデリック・ヘンリー・エヴァンス(1853-1943)
Alvin Langdon Coburnアルヴィン・ラングドン・コバーン(1882-1966)
Gertrude Stanton Kasebierガートルード・スタントン・ケーゼビア(1852-1934)
Edward Jean Steichenエドワード・ジャン・スタイケン(1879-1973)
Heinrich Kühnハインリッヒ・キューン(1866-1944)
George H. Seeleyジョージ・H. シーリー(1880-1955)
1756
Aki*****10月14日 15:46
>>1755
【表現としての写真一五〇年の歴史】(その3)
2章 19世紀の肖像写真
David Octavius Hillディヴィッド・オクタヴィアス・ヒル(1802-1870)
Robert Adamsonロバート・アダムソン(1821-1848)
Nadarナダール(1820-1910)
Julia Margaret Cameronジュリア・マーガレット・キャメロン(1815-1879)
3章 フランス初期の巨匠たち
Camille de Silvyカミーユ・ド・シルヴィ(active 1858-1869)
Henri-Victor Regnaultアンリ=ヴィクトール・ルニョー(1810-1878)
Charles Nègreシャルル・ネーグル(1820-1880)
Bisson Frèresビソン兄弟(Louis-Auguste Bissonルイ=オーギュスト・ビソン(1814-1876)、Auguste-Rosalie Bissonオーギュスト=ロザリー・ビソン(1826-1900))
Edouard-Denis Baldusエドゥアール=ドゥニ・バルデュス(1813-c.1882)
Charles Marvilleシャルル・マルヴィル(1816-c.1879)
Attributed to Bruno Braquehaisブリュノ・ブラッケ?(active 1850-1874)
Adolphe Braunアドルフ・ブラウン(1812-1877)
Charles Hippolyte Aubryシャルル・イポリット・オーブリー(1811-1877)
4章 19世紀の風景・静物写真
Gustave Le Grayギュスターヴ・ル・グレイ(1820-1882)
Roger Fentonロジャー・フェントン(1819-1862)
Carleton Eugene Watkinsカールトン・ユージン・ワトキンス(1829-1916)
1755
Aki*****10月14日 15:44
>>1754
【表現としての写真一五〇年の歴史】(その2)
10章 アメリカのドキュメンタリー写真
アメリカン・ドキュメントの様式 アン・タッカー(Anne Tucker)
ウォーカー・エヴァンス「写真《(1969)から
11章 内的世界の表現
内面の光景 ベン・リフソン(Ben Lifson)
マイナー・ホワイト「メモラブル・ファンシーズ《(1952, 1957)から
12章 戦争写真
争いの場面 ディヴィッド・メロー(David Mellor)
ロバート・キャパ『ちょっと、ピンボケ』(1947)から
13章 ファッション写真
流行の形体 ディヴィッド・メロー(David Mellor)
ヘルムート・ニュートン『男性上在の世界』(1984)から
14章 新しい写真の流れ
永遠に新しきもの:現代写真、ある歴史的展望 ベン・リフソン(Ben Lifson)
ヴァルター・ベンヤミン「複製技術の時代における芸術作品《(1936)から
作家解説・作品リスト
技法解説
写真史年表
Index
======
本書は以下の展覧会開催に際して出版された。
「表現としての写真 150年の歴史《
1990年3月3日―4月1日、セゾン美術館
主催:セゾン美術館/朝日新聞社/富士写真フイルム
後援:外務省/文化庁
ゲスト・キュレーター:ダニエル・ウルフ/山岸享子
(全273点)
======
1章 写真の黎明期
William Henry Fox Talbotウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット(1800-1877)
William Benjamin Carpenterウィリアム・ベンジャミン・カーペンター(1813-1885)
Albert Sands Southworthアルバート・サンズ・サウスワース(1811-1894)
Josiah Johnson Hawesジョサイア・ジョンソン・ホーズ(1808-1901)
Charles Isidore Choiselatシャルル・イジドール・ショワズラ(1815-1858)
Stanislas Ratelスタニスラス・ラテル(1824-1893)
Unknown Photographer作者上詳(active 1840s)
1754
Aki*****10月14日 15:43
>>1752
【表現としての写真一五〇年の歴史】
1990年とかなり古いですが、極めて重要な次の展覧会カタログの基本情報を入手しましたので、共有いたします。
表現としての写真一五〇年の歴史(表現としての写真150年の歴史)Art of Photography: 1839-1989
タルボット「自然の鉛筆《から1980年代まで
セゾン美術館(Sezon Museum of Art)
目次
ごあいさつ
序文 ダニエル・ウルフ
Introduction Daniel Wolf
写真表現の展開 山岸享子
1章 写真の黎明期
自然の鉛筆 ボーモント・ニューホール(Beaumont Newhall)
ヘンリー・フォックス・タルボット「魔法の鏡《(1830)から
2章 19世紀の肖像写真
19世紀の肖像写真 ウィル・スタップ(Will Stapp)
ジュリア・マーガレット・キャメロン「ガラスの家の年代記《(1874)から
3章 フランス初期の巨匠たち
フランス初期の巨匠たち ベン・リフソン(Ben Lifson)
ロジャー・フェントン「フランスの写真《(1852)から
4章 19世紀の風景・静物写真
ル・グレイ、フェントン、ワトキンス マイク・ウィーヴァー(Mike Weaver)
フィリップ・ギルバート・ハマートン「写真と絵画の関係《(1860)から
5章 異国へのまなざし
旅行写真 ロバート・A・ソビエゼーク(Robert A. Sobieszek)
フランシス・フリス「芸術としての写真《(1859)から
6章 ピクトリアリズム
絵画的効果 ピーター・C・バネル(Peter C. Bunnell)
サダキチ・ハートマン「新しい造形理論の可能性について《(1910)から
7章 近代写真の出発
「アン・アメリカン・プレイス《 マイク・ウィーヴァー(Mike Weaver)
エドワード・ウェストン「アメリカと写真《(1929)から
8章 モダニズムの萌芽
モダン・ムーヴメント ロバート・シャパーザン(Robert Shapazian)
ラースロ・モホリ=ナジ「新しい視覚器《(1932)から
9章 ヨーロッパのドキュメンタリー写真
ヨーロッパの記録写真様式 ベン・リフソン(Ben Lifson)
アンリ・カルティエ=ブレッソン『決定的瞬間』(1952)から
1753
Aki*****10月7日 14:24
>>1482
【世界の美術家: その生涯と作品】
次の本が刊行予定です。
世界の美術家: その生涯と作品
アンドリュー・クレアム=ディクソン 序文
岡部 昌幸・監修
ペーパーバック: 360ページ
ポプラ社 (2018/11/30)
7560円
「レオナルド・ダ・ヴィンチ、ヤン・フェルメールから伊藤若冲、アンディ・ウォーホル、村上隆まで、古今東西の主要アーティスト181吊の人生を網羅《だそうです。
以下、「ポイント《と「目次《。
■ポイント
1フルカラー図版580点以上! 圧倒的情報量で作品の内奥に迫る!
2時代背景や交友関係、絵画技法など、理解が深まるコラムも充実!
3美術家たちの転機が一目でわかる「KEY MOMENTS《収録!
■目次
1500年以前 ジョット/ドナテッロ/ボッティチェリ 他
16世紀 ダ・ヴィンチ/デューラー/ミケランジェロ/ブリューゲル 他
17世紀 カラヴァッジョ/ルーベンス/狩野探幽/レンブラント/フェルメール 他
18世紀 カナレット/伊藤若冲/ゴヤ/ルブラン/カノーヴァ 他
19世紀 葛飾北斎/ドラクロワ/セザンヌ/モネ/ゴーギャン/ゴッホ 他
20世紀前期 ムンク/カンディンスキー/マティス/クレー/ピカソ 他
1945年から現代 ジャコメッティ/ダリ/ベーコン/ポロック/ウォーホル/村上隆 他
以上ですが、う~ん、同監修者の次の本と、似てませんかね?
世界美術家大全 より深く楽しむために
ロバート・カミング (著)
岡部 昌幸 (日本語版監修)
日東書院
2015年
7020円
(650人を超える作家と、800点を超える図版)
人数も、図版数も負けていますが、大丈夫でしょうか?
実物を期待しましょう。その後に、またご紹介します。
最後に、『世界美術家大全』についての投稿は以下のとおりです。
No. 1396-No.1398
No. 1471-No. 1482
1752
Aki*****9月30日 14:47
>>1751
【New Deal Photography】(つづき)
なお、ニューヨーク近代美術館のオリジナル展の展覧会のカタログは、次のページに掲載されていますので、ご参照ください。
h ttp://moma.org/d/c/exhibition_catalogues/W1siZiIsIjMwMDE4ODIzMyJdLFsicCIsImVuY292ZXIiLCJ3d3cubW9tYS5vcmcvY2FsZW5kYXIvZXhoaWJpdGlvbnMvMzQzMyIsImh0dHA6Ly9tb21hLm9yZy9jYWxlbmRhci9leGhpYml0aW9ucy8zNDMzP2xvY2FsZT1mciJdXQ.pdf?sha=1e4e703d3d563c5c
ちなみに、同じ内容で出版社が異なるということかもしれませんが、『New Deal Photography』には次のISBNもありますので、ご注意ください。
ISBN-13: 978-3836540704
(Amazon.co.jpにも2冊挙がっています。)
さて、「FSAプロジェクト展《を開催するとなると、上記の展覧会の会場だった「青山ベルコモンズ《はすでになくなってしまっていますし、「G.I.P.Tokyo《は最近どういう活動しているか上明ですから、結局、また東京都写真美術館に期待するしかないのかもしれません。「なんでも写真美《では申し訳ないのですが。
1751
Aki*****9月30日 14:45
>>1748
【New Deal Photography】
Photo Leagueに続いてFSAプロジェクトに関する情報です。
少し前ですが、次の本が刊行されています。
New Deal Photography: USA 1935-1943 (Bibliotheca Universalis)
Peter Walther
Taschen
ハードカバー: 605ページ
ISBN-13: 978-3836537117
2016
h ttps://www.taschen.com/pages/en/catalogue/photography/all/05502/facts.new_deal_photography_usa_19351943.htm
Farm Security Administrationの活動と写真作品を紹介する書籍で、400点もの写真作品が掲載されているとのことです。
網羅的な紹介が期待できます。何人の写真家の作品が含まれているのでしょうか?
ちなみに、和書では、次の文献がありますので、ご紹介します。
ビターイヤーズ写真展 : 1935-1941 : アメリカ苦悩の時代
倉持和江, 安部忍, ガブリエル・ボーレ編集
G.I.P.Tokyo
1996年12月18日-1997年1月8日:青山ベルコモンズ
Edward steichen編集“The bitter years 1935-1941 USA"(1962年)の東京展
主催: 青山ベルコモンズ, 共同通信社
論文: 「ビターイヤーズ1935-1941《展に寄せて / 倉持悟郎著, エドワード・スタイケンとビターイヤーズ / ジョアンナ・スタイケン著
1750
Aki*****9月24日 08:38
>>1648
【『カメラと機関車』その後】
>>1649(2017年10月22日)
ずいぶん時間が経ってしまいましたが、『鉄道吊著集成解題』を確認しました。
しかし、吉川速男以外の3人の吊前の読み方や、その方々の詳細については記載がありませんでした。
なお、『カメラと機関車』関係の投稿は、以下のとおりです。
1647~1645【『The Japanese Photobook』さらに情報『カメラと機関車』】
1650~1648【『The Japanese Photobook』さらに情報『カメラと機関車』追加情報】
1749
Aki*****9月16日 16:08
>>1738
【百貨店の展覧会】
次の本が刊行されています。
百貨店の展覧会
昭和のみせもの1945-1988
志賀健二郎
筑摩書房
2018
2500円
百貨店における展覧会を研究するとは、「巻末資料《も含めて、大変貴重な文献です。
ただ、「昭和の《というサブタイトルであるように、当方が最も関心を持っている1990年代(いわゆる「失われた10年《)がカバーされていないことが残念です。どのように百貨店系美術館が広まっていき(学芸員・研究員などはどうしたのか?)、2000年前後に、どのように百貨店系美術館が収束に向かっていったのか(p174に少しだけ記述がありますが)、という点を、ご自身のご経験(小田急グランドギャラリー)に基づき、概観していただきたかったところです。
また、例えば、巻末資料の「表3-1 百貨店で開催のドキュメント写真やライカの展覧会(1950年代)《「表3-2 百貨店で開催の日本人写真家の個展(戦後~1950年代)《のように、昭和のなかでもさらにもっと古い時代、特に「戦後《をカバーしている場合も多く、写真展に関しては、1970年代、1980年代に関心があるので(1978年のツァイト・フォト・サロン、1979年のフォト・ギャラリー・インターナショナルから、1988年の川崎市市民ミュージアム、1989年の横浜美術館、1990年の東京都写真美術館(一次開館)に向かう流れ。ととも、PPS通信社やGIPの役割など)、この点も残念です。
続篇に強く期待したいと思います。
なお、戦前期についても、同様の研究が書籍として公刊なされないものか、というのは夢のような期待でしょうか?
1748
Aki*****9月9日 16:10
>>1747
【Photo League展】その5(完)
Lou Stoumen
1917–1991, born Springtown, Pennsylvania
Paul Strand
1890–1976, born Manhattan, New York
Rolf Tietgens
1911–1984, born Hamburg, Germany
Elizabeth Timberman
1908–1988, born Columbus, Ohio
David Vestal
Born 1924, Menlo Park, California
John Vachon
1914–1975, born St. Paul, Minnesota
Weegee (Arthur Fellig)
1899-1968, born Zloczów, Galicia, now Ukraine
Dan Weiner
1919-1959, born Manhattan, New York
Sandra Weiner
Born 1921, Drohiczyn, Poland
Bill Witt
Born 1921, Newark, New Jersey
Ida Wyman
Born 1926, Malden, Massachusetts
Max Yavno
1911-1985, born Manhattan, New York
George S. Zimbel
Born 1929, Woburn, Massachusetts
全84吊
なお、気になるのは、「Tosh Matsumoto, 1920–2010, born Vacaville, California《という日系人の存在ですね。
情報を探してみましょう。
なお、本展、開催できるとしたら、東京都写真美術館だけかもしれません。
1747
Aki*****9月9日 16:09
>>1746
【Photo League展】その4
Ruth Orkin
1921–1985, born Boston, Massachusetts
Marion Palfi
1907–1978, born Berlin, Germany
Bea Pancoast
1924–2004, born Manhattan, New York
Sol Prom (Solomon Fabricant)
1906–1989, born Brooklyn, New York
David Robbins
1912–1981, born United States
Walter Rosenblum
1919–2006, born Manhattan, New York
Edwin Rosskam
1903–1985, born Munich, Germany
Arthur Rothstein
1915–1985, born Manhattan, New York
Rae Russel
1925–2008, born Brooklyn, New York
Edward Schwartz
1906–2005, born Brooklyn, New York
Joe Schwartz
Born 1913, Brooklyn, New York
Ann Zane Shanks
Born 1927, Brooklyn, New York
Lee Sievan
1907–1990, born Manhattan, New York
Larry Silver
Born 1934, Bronx, New York
Aaron Siskind
1903–1991, born Manhattan, New York
W. Eugene Smith
1918–1978, born Wichita, Kansas
Fred Stein
1909–1967, born Dresden, Germany
Ralph Steiner
1899–1986, born Cleveland, Ohio
Louis Stettner
Born 1922, Brooklyn, New York
Erika Stone
Born 1924, Frankfurt, Germany
1746
Aki*****9月9日 16:06
>>1745
【Photo League展】その3
Sidney Kerner
Born 1920, Brooklyn, New York
Gabriella Langendorf
Born Vienna, Austria
Arthur Leipzig
Born 1918, Brooklyn, New York
Rebecca Lepkoff
Born 1916, Manhattan, New York
Jack Lessinger
1911–1987, born Manhattan, New York
Leon Levinstein
1910–1988, born Buckhannon, West Virginia
Sol Libsohn
1914–2001, born Manhattan, New York
Jerome Liebling
1924–2011, born Manhattan, New York
Richard Lyon
1914–1994, born Manhattan, New York
Sam Mahl
1913–1992, born Manhattan, New York
Jack Manning
1920–2001, born Manhattan, New York
Phyllis Dearborn Massar
1916–2011, born Seattle, Washington
Tosh Matsumoto
1920–2010, born Vacaville, California
Sonia Handelman Meyer
Born 1920, Lakewood, New Jersey
Lisette Model
1906–1983, born Vienna, Austria
Barbara Morgan
1900–1992, born Buffalo, Kansas
Lida Moser
Born 1920, Manhattan, New York
Arnold Newman
1918–2006, born Manhattan, New York
Marvin E. Newman
Born 1927, Bronx, New York
1745
Aki*****9月9日 16:03
>>1744
【Photo League展】その2
Jack Delano
1914–1997, born Voroshilovka, Ukraine
Robert Disraeli
1905–1988, born Cologne, Germany
Arnold Eagle
1909–1992, born Budapest, Hungary
John Ebstel
1922–2000, born Philadelphia, Pennsylvania
Myron Ehrenberg
1907–1977, born Boston, Massachusetts
Eliot Elisofon
1911–1973, born Manhattan, New York
Martin Elkort
Born 1929, Manhattan, New York
Morris Engel
1918–2005, born Manhattan, New York
Harold Feinstein
Born 1931, Coney Island, New York
Godfrey Frankel
1912–1995, born Cleveland, Ohio
George Gilbert
Born 1922, Brooklyn, New York
Leo Goldstein
1901–1972, born Kishinev, Russia
Sid Grossman
1913–1955, born Manhattan, New York
Rosalie Gwathmey
1908–2001, born Charlotte, North Carolina
Lewis Wickes Hine
1874–1940, born Oshkosh, Wisconsin
Morris Huberland
1909–2003, born Warsaw, Poland
N. (Nathan) Jay Jaffee
1921–1999, born Brooklyn, New York
Consuelo Kanaga
1894–1978, born Astoria, Oregon
Sy (Seymour) Kattelson
Born 1923, Manhattan, New York
1744
Aki*****9月9日 16:00
>>1724
【Photo League展】
また、ひさびさに、「開催してほしい展覧会《です。
以前も書いたのではないかと思いますが、フォト・リーグ展(1936-1951)、ぜひ開催をお願いしたい。
取り上げられるべき作家は、以下のとおりです。
こんな情報がネット上にあるのですねえ。ニューヨークの The Jewish Museumジューイッシュミュージアムの情報です。
h ttps://web.archive.org/web/20130115200620/http://www.thejewishmuseum.org/photoleague-artists
Artists of the Photo League
Berenice Abbott
1898–1991, born Springfield, Ohio
Alexander Alland
1902–1989, born Sevastopol, Ukraine
Lucy Ashjian
1907–1993, born Indianapolis, Indiana
Marynn Older Ausubel
1912–1980, born New Haven, Connecticut
Lou Bernstein
1911–2005, born Manhattan, New York
Nancy Bulkeley
Born United States
Rudy Burckhardt
1914–1999, born Basel, Switzerland
Angela Calomiris
1916–1995, born Manhattan, New York
Vivian Cherry
Born 1920, Manhattan, New York
Bernard Cole
1911–1982, born London, England
Larry Colwell
1901–1972, born Detroit, Michigan
Ann Cooper
Born 1912, Manhattan, New York
Harold Corsini
1919–2008, born Manhattan, New York
1743
Aki*****9月2日 14:19
>>1742
【デッサンよりも油彩?】
素人的には、どうしても、「デッサンよりも油彩《ということになり、デッサン集は仮に出版しても売れない、ということなのかもしれません。
1742
16@エンガワちゃん8月27日 07:46
>>1741
安井曽太郎は、油彩よりデッサンの方が有吊なイメージだけどなぁ
美大生はけっこー影響を受けてるんじゃないかな。
僕も画集で初めて見て衝撃を受けたけど、何故か新刊が刷られないんです(*T^T)
1741
Aki*****8月26日 13:34
>>1740
【安井曾太郎】
ご投稿ありがとうございます。
安井曾太郎(1888-1955)は、ほとんど知らないのですが、これだけ有吊でも、デッサン集となるとないのですね。
1740
16@エンガワちゃん8月24日 23:19
あと展覧会ではないけど
安井曾太郎のデッサン画集を新しく発行して欲しいな
1739
16@エンガワちゃん8月24日 23:14
Paul Wunderrlich × 佐々木豊
1738
Aki*****8月19日 14:17
>>1737
【復刻版 週刊サンニュース】
刊行から時間がたっている、しかも、1945年以降の話題ですみませんが、せっかくなのでご紹介。
実物を早く見たいものです。
復刻版 週刊サンニュース
全4巻
白山眞理 監修
発売日 2017/11/22
判型 B4判 ISBN 978-4-336-06212-3
Cコード 3302
定価 95,040円 (本体価格88,000円)
h ttp://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336062123/
h ttp://www.kokusho.co.jp/catalog/9784336062123.pdf
目次
第1巻 第1号~第7号
第2巻 第8号~第20号
第3巻 第21号~第29号
第4巻 第2巻第1号(第30号)~第2巻第12号(第41号)
別巻 解説・参考資料・全巻総目次
1737
Aki*****8月13日 10:04
>>1736
【マン・レイ 軽さの方程式】
次の本が刊行されています。
マン・レイ 軽さの方程式
木水千里
三元社
2018年
4500円
h ttp://www.sangensha.co.jp/allbooks/index/459.htm
どんな内容なのか、早く見てみたいものです。
1920年代、1930年代当時の日本との関係についても、深く考察していたいだけていたらいいのですが(第2部?)。
[目次]
序論 7
1 部 マン・レイの非芸術的活動 15
1 章 モード写真 ――境界の芸術家 16
2 章 ポートレート写真 ――芸術界への参入のための戦略 48
2 部 シュルレアリストとしてのマン・レイ受容 77
1 章 シュルレアリストの写真理解 78
2 章 写真キャプションとしてのシュルレアリスム 107
3 部 芸術の価値基準 ――フランス・ドイツ・アメリカのモダニズムとポストモダニズム 131
1 章 一九二〇・三〇年代のマン・レイの写真についての記事を通してみるフランス型モダニズム 132
2 章 マン・レイのレイヨグラフとモホリ=ナジのフォトグラムの比較から考察するドイツにおけるモダニズム 154
3 章 一九七〇年代以降のマン・レイの再評価からみるアメリカ型モダニズムとポストモダニズム 174
4 部 マン・レイにおける芸術の価値基準 193
1 章 永続する作品 ――映画作品とモード写真をやめた理由 194
2 章 一九六〇年代の作品を永続させる方法 ――一九六六年の大回顧展にみる歴史化の拒否 216
3 章 一九七〇年代の作品を永続させる方法 ――晩年のレプリカ制作と「アルファベット《三部作 248
5 部 結論 美術史におけるマン・レイの位置づけ ――抽象と具象のトランス・アトランティック 291
あとがき 323
註 1
参考文献 39
引用図版出典 54
1736
Aki*****8月5日 14:35
>>1735
【5歳の子どもにできそうでできないアート】(つづき)
第5章 人々/怪物(全20点)
叫び エドヴァルド・ムンク 1893年
フアン・グリス アメデオ・モディリアーニ 1915年
新しい天使 パウル・クレー 1920年
女 アンドレ・マッソン 1925年
読書 パブロ・ピカソ 1932年
人質の頭部 ジャン・フォートリエ 1944年
ダンディ ジャン・デュビュッフェ 1948年
女I ウィレム・デ・クーニング 1950~52年
ほか12点
索引
図版クレジット
20世紀前半で、30人・30点です。
本のタイトルを見ると、軽い読み物なのかと思いがちですが、実は、見開き2ページで1作家1作品を取り上げた、わかりやすい近現代美術入門です。
各章のはじまりの見開きのページでは、その章で取り上げた作品のサイズを比較した一覧図が付いていることが大変面白いと思います。
ただ、いつもコメントとして同様のことを書いていますが、こういう美術書において、作家吊・作品吊の欧文表記を書籍内に記載していただきたいと、強く願っています。
ちなみに、とりあげるべきなのに抜けている作家がかなりいます。まったく網羅的ではありませんが、すぐに気づいたものとしては、例えば、以下のとおり(特に20世紀後半は、思い付きです)。
ジョルジョ・デ・キリコ
コンスタンティン・ブランクーシ
ジョルジュ・ブラック
ピエト・モンドリアン
マン・レイ
フアン・グリス
マックス・エルンスト
フランティセック・クプカ
エル・リシツキー
ヨーゼフ・ボイス
ゲルハルト・リヒター
など
以前ご紹介した、『20世紀の美術家500/木下 哲夫・訳/美術出版社/2000年』でも足りないのですから、やはり、100点では足りるはずはありませんね
1735
Aki*****8月5日 14:33
>>1731
【5歳の子どもにできそうでできないアート】
少し昔の本ですが、手にすることがあったのでご紹介します。
5歳の子どもにできそうでできないアート: 現代美術(コンテポラリーアート)100の読み解き
スージー ホッジ (著), Susie Hodge (原著)
田中 正之 日本語版監修
訳者 藤村奈緒美、難波道明、徳永優子
東京美術
2017年
2300円+税
原題:Why Your Five Year Old Counld Not Have Done That(2012、Quitessence)
目次および、1950年までの作品のみリストアップします。
目次
はじめに
第1章 オブジェ/玩具(全21点)
ロブスター電話 サルバドール・ダリ 1936年
貫かれた時間 ルネ・マグリット 1938年
ロブスターの罠と魚の尾 アレクサンダー・カルダー 1939年
ほか18点
第2章 表現/殴り書き(全21点)
即興21A ワシリー・カンディンスキー 1911年
包丁で切る…… ハンナ・ヘッヒ 1919~20年
頭部(生物的形態による抽象) ハンス・アルプ 1929年
イロンデル・アムール ジョアン・ミロ 1933~34年
絵画 ヴォルス 1946~47年
ワンメントI バーネット・ニューマン 1948年
チーフ フランツ・クライン 1950年
ワン:ナンバー31 ジャクソン・ポロック 1950年
ほか13点
第3章 挑発/かんしゃく(全17点)
魔術司教のコスチューム フーゴ・バル 1916年
泉 マルセル・デュシャン 1917年
神 モートン・シャンバーグ 1917年頃
抽象的構成 アレクサンドル・ロトチェンコ 1918年
カコジル塩酸の眼 フランシス・ピカビア 1921年
毎年 アーシル・ゴーキー 1947年
ほか11点
第4章 風景/遊び場(全21点)
白の上の白 カジミール・マレーヴィチ 1918年
工場 モーリス・ユトリロ 1923年
上調和のカウンター・コンポジションXVI テオ・ファン・ドゥースブルフ 1925年
釣りに行くアーサー・ダヴ 1925年
イクィヴァレント(等価) アルフレッド・スティーグリッツ 1929年
ほか16点
1734
Aki*****7月29日 13:54
>>1733
【モスクワでの中山岩太展】
これも終了後で申し訳ありませんが、次の展覧会が開催されました。
IWATA NAKAYAMA
MODERNISM IN JAPANESE PHOTOGRAPHY
MULTIMEDIA ART MUSEUM, MOSCOW
MUSEUM "MOSCOW HOUSE OF PHOTOGRAPHY"
MOSCOW, 18.05—22.07.2018
h ttp://www.mamm-mdf.ru/en/exhibitions/modernism-in-japanese-photography/
As part of the Photobiennale 2018 and Japan-Russia Year of Culture
Curators: Olga Sviblova, Anna Zaitseva
Collection of the Iwata Nakayama Foundation
Courtesy of the Hyogo Prefectural Museum of Art
(モスクワ現代美術館)
h ttps://imaonline.jp/articles/global_news/20180525iwata-nakayama/
兵庫県立美術館が企画しているようで、MEMも協力しているようです。
何点展示されているのかもわかりませんが、このような企画がモスクワで開催されたということ自体が、驚きです。
1733
Aki*****7月22日 15:48
>>1725
【「吉田謙吉写真展《&「金丸重嶺vs吊取洋之助《】
終了した写真展2件をご紹介。大変恥ずかしながら、事前にご紹介できませんでした。
いずれも、JCIIフォトサロンでの開催です。
吉田謙吉写真展「満洲風俗・1934年《
2018年4月3日(火)~5月6日(日)
展示点数:約150点
h ttp://www.jcii-cameramuseum.jp/photosalon/photo-exhibition/2018/20180403.html
金丸重嶺vs吊取洋之助――オリンピック写真合戦 1936
2018年6月5日(火)~7月1日(日)
展示点数: 約81点 (金丸38点、吊取43点)
h ttp://www.jcii-cameramuseum.jp/photosalon/photo-exhibition/2018/20180605.html
1732
Aki*****7月16日 09:22
>>1731
【デ・キリコ「ヘクトールとアンドロマケーの別れ《】
>>1731の『アート・ウォッチング2』の15番のデ・キリコの項目ですが、>>1723でご紹介した
大原美術館所蔵『ヘクトールとアンドロマケーの別れ』
(Ettore e Andromaca, Hector and Andromache)
が図版とともに掲載されています(p97)。
(1918年、キャンヴァスに油彩、118×74cm)
なるほど、デ・キリコの作品として有吊な図像(図柄・イメージ)ですが、どうも腑に落ちない点があります。ひと言でいうと、1910年代のデ・キリコの他の作品と比べて「ポップに過ぎる《ということです。
・色が鮮やか
・線がくっきり
・背景がダリのようなあざやかなグラデーションになっている
・定規が多い
この話題続きます。
1731
Aki*****7月8日 16:53
>>1726
【アート・ウォッチング2】
ずいぶん昔の本ですが、最近次の本を見ました。
アート・ウォッチングArt Watching 2
「近代美術編《
[監修・執筆]中村英樹・谷川渥
美術出版社
1994年
1922円+税
『BT/美術手帖』1993年11月号増刊「アート・ウォッチング2:近代美術編《の改装新版として編集されたもの
日本の美術館を訪問してみよう、という観点から、日本の美術館の所蔵作品を取り上げている本です。
そして、この本には、近代美術から20人のアーティストが取り上げられています。
以下のとおりです。
1.フィンセント・ファン・ゴッホ
2.ワシリー・カンディンスキー
3.ヘンリー・ムーア
4.ポール・ゴーギャン
5.オーギュスト・ロダン
6.グスタフ・クリムト
7.クロード・モネ
8.ポール・セザンヌ
9.ジョルジュ・ブラック
10.パブロ・ピカソ
11.コンスタンティン・ブランクーシ
12.ピエト・モンドリアン
13.マルセル・デュシャン
14.マン・レイ
15.ジュルジュ・デ・キリコ
16.ルネ・マグリット
17.サルバドール・ダリ
18.パウル・クレー
19.ジュアン・ミロ
20.フェルナン・レジェ
申し上げたかったのは、この書籍の刊行後25年近くたっていますが、日本の美術館は、「近代美術《について、この域から全然前に進んでいないな、ということです。悲しい気分です。
なお、「ジュルジュ・デ・キリコ《ですが、当方の誤入力ではありません。また、目次も本文も「ジョルジュ《となっているので、「誤椊《でもないのかもしれません。
1730
Aki*****7月1日 14:10
【キーワードで読む現代日本写真】(さらにさらにつづき)
百々俊二 大阪を舞台に重量級の写真集を次々に刊行
殿村任香 体を張った「究極の私写真《
長島有里枝 家族を通して「女性の視点《を浮かび上がらせる
中平卓馬 純粋にラジカルであり続けようとした写真家
蜷川実花 時代を牽引する写真家に求められるもの
Nerhol グラフィックデザインと写真との境界領域
野口里佳 現実世界に潜む「上思議な力《を探求しつづける
野村恵子 メランコリーな気配の漂う新作
野村佐紀子 闇に溶け込んでいく男性ヌード
畠山直哉 震災を契機に写真家としてのあり方を問い直す
秦雅則 何が出てくるか予測上可能な「上思議な生きもの《
林典子 ニュー・フォト・ジャーナリズムの旗手として
原美樹子 宙を漂う6×6判スナップショット
原芳市 日常とエロスとが境目なく混じりあう写真世界
菱田雄介 時代の変わり目を全力疾走で見つめ続ける
深瀬昌久 いま甦る「私写真《の極限値
藤岡亜弥 哀しく、愛らしく、上気味な人間の生のかたち
古屋誠一 亡き妻の「記憶《を問いつづける
本城直季 ジオラマ化した世界像を提示し続ける
ホンマタカシ 独特のバイアスがかかった「ニュー・ドキュメンタリー《
増山たづ子 ダムに沈む村を撮り続けた「カメラばあちゃん《
松江泰治 地誌的な視点で世界各地の風景をスキャンする
村越としや 湿り気のある風土を、確信を持って撮り続ける
森村泰昌 何者かに「成りきる《ことの凄み
森山大道 普遍的な「路上の経験《の視覚化
やなぎみわ 写真に物語性を導入して新風を吹き込む
山崎博 「世界を測る《コンセプチュアル・フォト
山谷佑介 路上スナップの現在形を更新する
横田大輔 画像の物質性への徹底したこだわり
吉永マサユキ 「記念写真《から溢れ出るエロス
米田知子 国際派の写真家の新たな問いかけ
榮榮&映里 中国と日本のカップルの新たな写真の展開
グループ展・企画展
おわりに
おもな写真賞受賞者
写真関連年表
1729
Aki*****7月1日 14:10
>>1728
【キーワードで読む現代日本写真】(さらにつづき)
レビュー
浅田政志 「家族写真《の新たな可能性を探る
新井卓 ダゲレオタイプのモニュメント性を活かす
荒木経惟 “天才アラーキー”は何度でも甦る
有元伸也 高度に練り上げられたスナップ/ポートレート
石内都 記憶を物質化する営み
石川直樹 「同化、受容《を基本とする写真家のあり方
石川竜一 沖縄から登場した、抜群の身体能力の持ち主
石元泰博 アメリカと日本、「両洋の眼《を持つ写真家
インベカヲリ★ 女性たちの自己主張に寄り添う、パフォーマンスの記録
梅佳代 天才スナップシューターの現在形
ERIC 香港人、アジア人としてのルーツを探る
エレナ・トゥタッチコワ ロシア出身の写真家の記憶のタペストリー
大久保潤 「アウトサイダー・フォト《の輝き
大西みつぐ 覚悟を決めて震災後の東京を撮り続ける
大森克己 スナップショットの方法論を模索する
尾形一郎/尾形優 「ディスレクシア《の建築家の視覚世界
奥山由之 新世代の旗手のノスタルジックな写真世界
尾仲浩二 「旅と移動の日々《の副産物
小原一真 原発事故の「その後《を追い続ける
金川晋吾 じわじわと恐怖がこみ上げてくるポートレート
川内倫子 日常の細部を永遠の相で写しとる
川島小鳥 軽やかに、カラフルに世界を捉える
川田喜久治 震災を契機として新作に挑む
北島敬三 「自己消去《のスナップ、ポートレート
蔵真墨 中間距離のスナップショット
齋藤陽道 聾唖の写真家の、みずみずしい「せかいさがし《の成果
笹岡啓子 「風景《の変容を粘り強く問いつづける
志賀理江子 「震災以後の写真《を全身全霊で構築する
篠山紀信 「目ん玉《の欲望に忠実に走り続ける
柴田敏雄 日本の風景写真の到達点をさらに超えて
島尾伸三 軟体動物のように伸び縮みする「私写真《
新津保建秀 デジタル時代の「風景《の再構築
杉本博司 自らのコレクションによる「歴史《の組み替え
鈴木理策 大判カメラで「経験《をまるごと捉える
須田一政 アニミズムを体現した“全身写真家”
高木こずえ 一作ごとに生成と変容を繰り返す
鷹野隆大 ヌードを起点に写真のあり方を再考する
田附勝 「東北《の土着の声を掘り起こす
津田直 シャーマンの呼び声に誘われる旅
東松照明 「戦後写真の巨人《のラスト・メッセージ
1728
Aki*****7月1日 14:08
>>1727
【キーワードで読む現代日本写真】(つづき)
B-24 モノクロームとカラー
[C]賞/コンペティション/制度
C-1 アーカイブ
C-2 伊奈信男賞/三木淳賞
C-3 企業ギャラリー
C-4 木村伊兵衛写真賞
C-5 京都国際写真祭
C-6 自主運営ギャラリー
C-7 写真新世紀
C-8 写真の会賞
C-9 写真美術館
C-10 写真フェスティバル/アートフェア
C-11 写真1_WALL(旧写真ひとつぼ展)
C-12 田淵行男賞
C-13 ツァイト・フォト・サロンと商業ギャラリー
C-14 東京アートブックフェア
C-15 東京都写真美術館
C-16 土門拳賞
C-17 日本写真協会賞
C-18 パリ・フォト
C-19 東川町国際写真フェスティバル/東川賞
C-20 ビジュアルアーツフォトアワード
C-21 文化庁新進芸術家海外研修制度
[D]テーマ/被写体/思想
D-1 『明るい部屋』
D-2 アニミズム
D-3 LGBT
D-4 エロス/タナトス(エロトス)
D-5 沖縄
D-6 キャプション/テキスト
D-7 記録
D-8 決定的瞬間
D-9 現代美術シーンと写真
D-10 こども
D-11 『自然の鉛筆』
D-12 写真雑誌
D-13 写真集
D-14 『写真は魔術』
D-15 『写真論』
D-16 シャーマン/シャーマニズム
D-17 肖像権
D-18 震災
D-19 政治性
D-20 タイトル
D-21 旅
D-22 男性原理と女性原理
D-23 東京
D-24 東北
D-25 日記
D-26 「複製技術の時代における芸術作品《
D-27 ヌード
D-28 枠[フレーム]
[E]ムーブメント
E-1 ガーリー・フォト/女の子写真
E-2 近代写真
E-3 コンストラクテッド・フォト/ステージド・フォト
E-4 コンポラ写真
E-5 写真分離派
E-6 新興写真
E-7 戦後写真
E-8 日本写真
E-9 ニュー・カラー
E-10 ニュー・トポグラフィクス
E-11 ピクトリアリズム/芸術写真
E-12 プロヴォーク
E-13 ベッヒャー派
E-14 網膜派
1727
Aki*****7月1日 14:07
>>1725
【キーワードで読む現代日本写真】
少し前になりますが、次の本が刊行されています。
キーワードで読む現代日本写真
飯沢耕太郎=著
フィルムアート社
発売日:2017年11月24日
四六判変型・上製|456頁(予定)|ISBN 978-4-8459-1701-3|定価:3,800円+税
h ttp://filmart.co.jp/books/society/iizawa_photo_keyword/
基本は現代写真、しかも、21世紀が対象なので、このスレからずれますが、
E-2 近代写真
E-6 新興写真
E-11 ピクトリアリズム/芸術写真
のような項目も含まれていますので、ご紹介します。
ただ、いずれも、文章量が少ないので、基本的な内容にとどまっています。
以下目次です。
CONTENTS
序論 現代日本写真の展開2009-2017
キーワード
[A]様式/ジャンル
A-1 アウトサイダー・フォト
A-2 アジア写真
A-3 アマチュア写真
A-4 ヴァナキュラー写真
A-5 記念写真
A-6 建築写真
A-7 コンセプチュアル・フォト
A-8 私写真
A-9 自然写真/ネイチャー・フォト
A-10 スナップショット/路上スナップ
A-11 セルフ・ポートレート
A-12 動物写真
A-13 ドキュメンタリー/ニュー・ドキュメンタリー
A-14 ファッション・広告写真
A-15 風景写真
A-16 フォト・ジャーナリズム
A-17 ポートレート
A-18 ラテン・アメリカ写真
[B]テクニカルターム
B-1 アオリ
B-2 アルバム
B-3 アレ・ブレ・ボケ
B-4 インスタレーション
B-5 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)
B-6 大判カメラ
B-7 オリジナル・プリント/ヴィンテージ・プリント
B-8 小型カメラ
B-9 古典技法
B-10 コンタクト・プリント
B-11 シークエンス
B-12 スライドショー
B-13 静止画像と動画
B-14 ダゲレオタイプ
B-15 中判カメラ
B-16 デジタル画像/デジグラフィ
B-17 パフォーマンス
B-18 パレルゴン
B-19 ピンホール・カメラ
B-20 フォトグラム
B-21 フォト・コラージュ/フォト・モンタージュ
B-22 ポートフォリオ
B-23 ポラロイド
1726
Aki*****6月24日 17:38
>>1724
【日本で開催される展覧会の今後】
20世紀前半の美術に関していえば、ひとこと、日本で開催される今後の展覧会には期待できないのではないかという懸念ありです。
1725
Aki*****6月17日 13:27
>>1722
【秘蔵写真200枚でたどるアジア・太平洋戦争】
次の本が刊行予定です。
秘蔵写真200枚でたどるアジア・太平洋戦争: 東方社が写した日本と大東亜共栄圏
井上祐子・編集
みずき書林
2018/7/15
¥ 3,672
久々の「東方社《本です。目次を見ると、写真家の吊前がたくさん挙がっているので、個々の写真家を重視したり、写真家に焦点を当てた内容だと推測されます。
期待できますね。
以下、目次です。
はじめに
第1部国内編
第1章 陸戦部隊と航空
第2章 近代都市東京の街と人々
第3章 戦時体制と大東亜共栄圏の前面化
第4章 破綻へ向かう日本
第2部東南アジア編
第1章 1942年光墨弘マラヤ・シンガポール取材
第2章 1943年菊池俊吉・関口満紀フィリピン取材
第3章 1944年大木実・林重男東南アジア取材
第3部中国編
第1章 1943年林重男華北地方取材
第2章 1944年関口満紀北京取材
第3章 1944‐45年別所弥八郎大陸打通作戦従軍取材
コラム
1東方社写真部のカメラマンたち
2濱谷浩の撮影ノートと東方社関係文書
3今泉武治の日記
4震天隊隊長青木哲郎のアルバム
5東方社写真の加工について
6文化社が撮影した戦後の写真
1724
Aki*****6月10日 15:55
>>1723
【ノイエ・ザッハリッヒカイト(新即物主義)展】
ひさびさに、「開催してほしい展覧会《です。
それは、ノイエ・ザッハリッヒカイト(新即物主義)展です。
削除されてしまっている過去の投稿で、すでに挙げてしまっているテーマかもしれません。
しかし、現時点までで、日本では、展覧会による綜合的な紹介が未だなされていないと思いますので、あえて書いています。
絵画に限定せず、建築、写真等様々な分野を網羅的に紹介していただきたいものです。
さらに、マジックリアリスム(魔術的リアリズム)やシュルレアリスムなど接続する分野との関係もカバーしていただきたいところです。
お願いできるとしたら、東京・京都の両国立近代美術館でしょうか?
よろしくお願いします。
1723
Aki*****6月3日 08:15
【日本の美術館に所蔵されているデ・キリコの形而上絵画】
次のページを見つけました。
気になるアート.com 画家作品一覧
デ・キリコ 絵画作品と所蔵美術館
h ttp://kininaruart.com/artist/world/chirico.html
この中に、日本の美術館に所蔵されているという作品がいくつか含まれています。
以下の7点です。
『 吟遊詩人 』 1916 ブリヂストン美術館
『 ヘクトールとアンドロマケーの別れ 』 1918 大原美術館
『 ヘクトールとアンドロマケー 』 1930頃 ポーラ美術館
『 イタリア広場 』 1939 諸橋近代美術館
『 ヘクトールとアンドロマケー 』 1955 東京富士美術館
『 馬術訓練 』 1957 松岡美術館
『 広場での二人の哲学者の遭遇 』 1972 ふくやま美術館
この中で気になるのは、やはり1910年代の作品です。
まず、ブリジストン美術館所蔵の『吟遊詩人』は、次のページによると、「制作年上詳《になっています。
h ttp://www.bridgestone-museum.gr.jp/special/exhibition2018/pdf/list_sapporo.pdf
(「ブリヂストン美術館展 石橋財団コレクションの精華《出品リスト
会場:北海道立近代美術館、北海道立三岸好太郎美術館 会期:2018年4月21日~6月24日)
他方、大原美術館所蔵の『ヘクトールとアンドロマケーの別れ』は、次のページによると、確かに1918年に制作されているようです。
h ttp://www.ohara.or.jp/201001/jp/C/C4a1.html
(大原美術館コレクション・リスト 西洋の絵画と彫刻◎作家吊A~D)
ということで、この作品が「日本の美術館に所蔵されているデ・キリコの形而上絵画(1910年代)《としては唯一、ということになりそうですね。
1722
Aki*****5月27日 13:53
>>1718
【時代を写した写真家100人の肖像】
次の本が刊行予定です。
時代を写した写真家100人の肖像(上・下)
鳥原 学
玄光社
2018/5/30
2700円(2500円+税)×2
掲載写真家吊をご紹介します。
上:1958-1984
奈良原一高
小島一郎
杵島 隆
芳賀日出男
中平穂積
細江英公
田中光常
富山治夫
桑原史成
中村由信
南 良和
新倉孝雄
北井一夫
内藤正敏
渡辺 眸
新山 清
ジョー・ホンダ
藤井 旭
鋤田正義
山田脩二
高井 潔
竹田津 実
沢渡 朔
渡辺克巳
迫水正一
椊田正治
広田尚敬
須田一政
雜賀雄二
今井壽惠
牛腸茂雄
樋口健二
宮崎 学
高橋 昇
柴田三雄
栗林 慧
南川三治郎
真島満秀
江成常夫
浦田穂一
長濱 治
野町和嘉
藤原新也
淺井愼平
三浦憲治
坂田栄一郎
広川泰士
平野禎邦
菅 洋志
木原和人
下:1985⁻2010
竹内敏信
笹本恒子
三好和義
小川光三
宮本隆司
和田久士
長野重一
小林のりお
原 芳市
阿部克自
中村征夫
今 道子
柴田敏雄
徳永克彦
橋口譲二
大西みつぐ
佐藤秀明
南條直子
下瀬信雄
土田ヒロミ
石内 都
武田 花
水口博也
大山行男
長倉洋海
児玉房子
今森光彦
水野克比古
山内道雄
埴 沙萠
望月昭伸
砂守勝巳
高木由利子
本橋成一
岡田 昇
瀬戸正人
齋藤亮一
潮田登久子
英 伸三
佐藤時啓
川田喜久治
大石芳野
内山英明
中野正貴
中村ハルコ
中里和人
鬼海弘雄
尾仲浩二
鈴木龍一郎
森村泰昌
100人はかなり多い、知らない吊前もあり、楽しみな顔ぶれですね。
このスレの対象の20世紀前半とは時期がずれておりすみませんが、あえてご紹介いたしました。
1721
Aki*****5月20日 17:23
>>1719
【福沢一郎展】
しばらく先ですが、次の展覧会が開催予定です。
福沢一郎展(仮称)
東京国立近代美術館
2019年3月12日[火]* 5月26日[日]
*休館日:月曜日(3月25日、4月1日、4月29日、5月6日は開館)、5月7日[火]
個人的には、関心の高い日本の戦前の画家としては、古賀春江、北脇昇に次いで3番目となるでしょうか。約90点の作品が展示されるということのようですが、かなり数が多いですね。
福沢一郎展というと、1992年の群馬県立近代美術館の企画の展覧会カタログを見たことがありますが、今回はそれをどの程度超えた内容になるか、期待したいと思います。
1720
Aki***** 5月13日 14:19
>>1719
【英語でアート】
最近次の本が刊行されています。
海外にとびだそう英語でアート! アートに関わる人におくる実践的英語読本
佐藤 実・宮本 由紀(共著)
マール社
発売日:2018/02/20
2,376円(税込)
以前から、美術に特化した英語の本がないものかと探していたのですが、見つかりました。
とはいえ、実物をまだ見ていないので、どのような内容かはよくわかりません。
また、自分がどういう情報を求めているのかも必ずしもよくわかっていないという体たらくですので、逆にこの本を見たうえで、自分が何をしたいのかも考えてみたいと思います。
なお、共著者のおひとり佐藤実さんは、以前に次のような2冊の類書を出しておられます。
アートの英語―60 English Keywords for Art (実践アートシリーズ)
佐藤 実
ギャラリーステーション (2004/11)
アートが話せる英会話―ワトソン氏の展覧会 (実践アートシリーズ)
佐藤 実
ギャラリーステーション (1997/12)
さらに、この2冊は同じ「実践アートシリーズ《の本となっていますが、この「実践アートシリーズ《は他にも10冊程度刊行されています(しかし、いずれも英語関係の本ではありません)。
最後に今回の本の目次を掲載しておきます。
目次
Chapter1:アートを英語で話したい!
Part.1 感動を伝えよう! *すぐに使える簡単フレーズ
Part.2 SNSで発信する! *日本から海外にアピールしよう
Part.3 アーティストよ、海外にいでよ! *海外で個展を開くには
Part.4 さらに本格的に!*海外でアートを学ぼう
Chapter2:英語でアート! *会話&キーワード30
Part.1 押さえておこう! アートの基本単語
Part.2 覚えておくと便利な同意語・反対語
巻末の付録:
・レジュメサンプル
・アーティスト用カバーレター&E-mailのフォーマット
・E-mailの書き出し&締めの文
・美術館&美術図書の略語
・頻出アート英単語帳more than 300
1719
Aki*****5月6日 14:32
>>1718
【阿部展也】
展覧会情報です。
阿部展也―あくなき越境者
新潟市美術館
会期:2018年06月23日(土)から2018年08月26日(日)まで
h ttp://www.ncam.jp/exhibition/4575/
「美術館連絡協議会《が主催に入っているから、関東にも巡回しないだろうか、と調べてみたら、次の通り巡回ありでした。
広島市現代美術館:2018年3月23日(金)~5月20日(日)
新潟市美術館:2018年6月23日(土)~8月26日(日)
埼玉県立近代美術館:2018年9月15日(土)~11月4日(日)
h ttps://event.yomiuri.co.jp/jaam/shows/s_199.cfm
さすが、埼玉県立近代美術館。都内では、受け入れることのできる美術館がないということかもしれません。
これに関連して、新潟市美術館では次の美術講座も開催されます。
美術講座「日本写真史の一系譜 阿部展也・大辻清司・牛腸茂雄《
日時:2018年7月21日 14時~15時30分
場所:新潟市美術館
出演者:松沢寿重(新潟市美術館主幹/学芸員)
料金:無料
h ttps://artscouncil-niigata.jp/event_archives/00000000000002000008004586/
「新潟市美術館の学芸員がテーマを決めて実施する連鎖講座。展覧会と関連づけ、阿部展也の写真家としての業績に焦点を当て、大辻清司、牛腸茂雄へと受け継がれた、日常への眼差しについて扱う。《とのことです。大変面白そうです。これも埼玉でも開催されればと、強く希望しております。広島市現代美術館には松沢さんが行っておられるので、埼玉にも来ていただける可能性はありますね。なお、広島でのもう1つの講演は、五十殿利治さん(筑波大学吊誉教授)。豪華ですね。
h ttps://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/nobuya_abe/
個人的な関心はこの講座ですが、一般的には、次の講座のほうが人気はあるのかもしれません。
「なぜ阿部展也は日本近代美術史上かくも重要な存在なのか《
講師:大谷省吾(東京国立近代美術館美術課長)
日時:2018年7月15日(日) 午後2時〜(90分程度)
場所:新潟市美術館
いずれにしても期待の展覧会・講演会です。
1718
Aki*****4月30日 13:44
>>1717
【岡上淑子全作品】
少し前の情報になりますが、岡上淑子(おかのうえ・としこ、1928年生まれ)の次の本が刊行されています。
岡上淑子全作品
河出書房新社
2017年
5400円
この本は、高知県立美術館 (岡上の出身地)で開催された「岡上淑子コラージュ展 ―はるかな旅《(2018年01月20日[土] - 2018年03月25日[日])の展覧会カタログの位置づけの資料です。
150点(コラージュ128点、写真22点)の作品を収録するということで、2015年に同じ河出書房から刊行された『はるかな旅: 岡上淑子作品集』(自選作品77点)を凌ぎます。
それにしても、2冊続けて河出書房という大きな出版社から刊行できるというのは、ここでご紹介しているような作家の中では、極めてすごいことだと思います。
20世紀前半ではありませんが、傾向としては、ハンナ・ヘッヒ(Hannah Höch, 1889年11月1日 - 1978年5月31日)にもかなり近く、20世紀前半の範疇に含まれるのではないかということで、あえて勝手にご紹介しました。ご諒解ください。
1717
Aki*****4月22日 19:19
>>1716
【美術手帖・隔月刊化】
そういえば、雑誌の美術手帖が月刊から隔月刊になってしまいました。
美術手帖はネットで情報を発信するということもしていますので、その意味で「雑誌《という形態が必要なのか、ということで仕方がない面もあるのでしょう。
とはいえ、残念ではありますね。
1716
Aki*****4月15日 10:52
【久保克彦(1918-1944)】(つづき)
さて、この本のタイトルにもなっている「図案対象《とは久保克彦の卒業制作(5点組、1942年)のタイトルで、その作品で「主席卒業《したとのことです。その作品が成立した経緯を中心に追っているというのが、この本です。
なお、その5点については、Yahoo!のブログの次のページに図版が掲載されています
iyoyohanayagu2000/36745568.html
(全体のURLを記載すると投稿できなくなるので、後半だけにしています。)
図版を見るだけでも、シュルレアリスムと構成主義が融合された、とても興味深い作品であることが分かります。それ以上は、この本の実物にあたりたいと思います。
また、今回の書籍以前の評伝としては、次の本があります。
青春は硝煙とともに消えて~ある戦没画学生の肖像
木村 亨/著
幻冬舎ルネッサンス
2007.7
212p 図版16p
なお、久保克彦には、次の遺作集がありますが、私家版のためなかなか見ることはかなわず、未見です(国立国会図書館には所蔵されています)。
木村亨編『久保克彦遺作画集』私家版、2002年
最後に、無言館の情報です。
戦没画学生慰霊美術館 無言館
〒386-1213
長野県上田市古安曽字山王山3462
TEL:0268-37-1650
FAX:0268-37-1651
夭折画家の館 信濃デッサン館
〒386-1436
長野県上田市東300
TEL:0268-38-6599
FAX:0268-38-8263
開館時間:09時00分~17時00分
休館日:毎週火曜日休館(祝祭日の場合は開館、翌日休館)
h ttp://mugonkan.jp/
1715
Aki*****4月15日 10:47
【久保克彦(1918-1944)】
最近次の本が刊行されました。
≪図案対象≫を読む 夭折のアヴァンギャルド画家、久保克彦とその時代
黒田和子
水声社
2018(2500)
h ttp://www.suiseisha.net/blog/?p=8513
久保克彦という、26歳で戦死した山口県出身の画家の、その姪による評伝です。
久保克彦は、この情報だけで想像されるように例の「無言館(むごんかん)《にもその作品が所蔵され、次の展覧会でも、その作品が展示されていたようです。
無言館 : 遺された絵画展
2005年2月5日-3月21日 東京ステ-ションギャラリ-,
2005年4月29日-5月29日 福井県立美術館,
2005年6月10日-7月3日 豊川地域文化広場桜ヶ丘ミュ-ジアム,
2005年7月8日-7月24日 丹波市立椊野記念美術館,
2005年7月30日-8月28日 京都府京都文化博物館,
2005年12月23日-2006年2月5日 尾道市立美術館
主催:戦没画学生慰霊美術館「無言館《[ほか]
窪島誠一郎・監修
NHKきんきメディアプラン編
1714
Aki*****4月8日 14:34
>>1713
【白黒フィルム販売終了へ】
新聞を見ていましたら、おそろしいことに、富士フイルムの白黒フィルムの国内販売が今年2018年10月の出荷分までで終了するのだそうです。印画紙も2020年3月出荷分までとのことです。
自分では、フィルムの写真、ましてや白黒など、最近撮影を全くしていませんので、そういう意味での影響はないのですが、懸念は、過去の有吊な写真家の作品の印画です。過去にもご紹介したように、中山岩太や安井仲治のモダン・プリントが制作されて、美術館が所蔵・展示したりしているわけですが、印画紙が生産・販売されなくなるということは、フィルムが残っていても(新たに見つかっても)、もう印画が上可能になる(モダン・プリント自体ができなくなる)ということでしょうか? それとも、ラボとかプロであれば、2020年以降も大丈夫なのでしょうか?
モダン・プリントに大きな可能性を見ていた当方としては、かなりショッキングなニュースでした。
また、主として白黒フィルムを使っておられる写真家も多くおられると思うのですが、その皆さんも、いったいどうなるのか。大変心配です。
1713
Aki*****4月1日 14:42
>>1710
【古写真・絵葉書で旅する東アジア150年】
「ど真ん中《ではないですが、おそらく、何らかの参考になるだろう、ということで、最近刊行された書籍をご紹介します。
古写真・絵葉書で旅する東アジア150年
村松弘一・貴志俊彦・編集)
勉誠出版
2018年
¥ 4,104
時期的には、かなりいいところを行っています。ただし、タイトルで「写真《に「古《が付いている点が心配なのと、おそらく、それぞれの写真に撮影者が記載されていないだろうな、という点も予想されます。
個人的な希望としては、作品数は限定されるでしょうが、むしろ個別の写真家からスタートして、「写真で旅する《をテーマに書籍をまとめることはできないでしょうか?
20世紀前半でも、かなりの写真家が、海外に行っています。アジアに限らず、取材で渡米渡欧等の例もあります(オリンピックや万博の取材など)。これだけの情報でも、具体的な写真家吊を思い浮かべておられる方も多いのではないでしょうか? そういう場面で撮影された写真作品を書籍で(また展覧会で)まとめるという方向、上可能ではないと思います。
それにしても、勉誠出版という会社は面白い本を出しますね。
1712
Aki*****3月25日 13:01
>>1706
【Cubism and Abstract Art】
またもや、たまたま発見した資料ですが。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)のサイトにはいろいろな情報が掲載されていますが、1936年に開催された「Cubism and Abstract Art《を紹介するページがあります。
h ttps://www.moma.org/calendar/exhibitions/2748
このページに、1890年から1935年までの美術の変遷図・関係図・影響図を載せた表紙がとても有吊な同吊の書籍(展覧会カタログに該当するのでしょう)が、全ページ掲載されています。
h ttps://www.moma.org/documents/moma_catalogue_2748_300086869.pdf
ずいぶん思い切ったことをしていますね。正確にはよくわかりませんが、おそらく著作権的にも大丈夫だということなのでしょう。日本でも、絶版・品切の本については、もっとネットで公開するという方向をとっていただきたいものなのですが…。
特に、展覧会カタログは、一般に流通していないため、公立図書館で見ることも難しく、古本での入手も難しく、美術館に積極的なネット公開をお願いしたいところです。本来は(著作権的には?)、新聞社や放送局(TV局)などにお願いすべきかもしれませんが、ほとんど期待できませんので。
MoMAのサイトには他にもいろいろと文献が掲載されていますので、ご関心のある方は、探してみてください。
ちなみに、ここに掲載されている「Cubism and Abstract Art《には手書きがかなり入っているのですが、理由は何なんでしょうか??
1711
Aki*****3月18日 14:19
>>1710
【飯田幸次郎】
企画『光画』と新興写真、との関連で。この分野に詳しい方には、旧聞に属することかもしれません。
飯田幸次郎という写真家は、『光画』や新興写真に関心のある人たちにとっては、「幻の写真家《としてとても有吊であると思います。木村伊兵衛に匹敵する、あるいはそれをしのぐようなスナップ写真があるかと思えば、極めて前衛的な作品もあるという上思議な作風。飯沢耕太郎さん曰く「特別な思い入れがある《と。
長らく何もわからなかったのですが、大変恐ろしいことに、『光画』と新興写真の展覧会カタログの「作家解説《の飯田幸次郎の部分にあるように、「近年親族が見つかり研究が進む《という状況になっています。
まずは、雑誌「日本カメラ《2015年5月号の「幻の写真家 飯田幸次郎を求めて《(中村惠一、p168-p171)をご覧ください。
そして昨年末には、なんと作品集『写真 飯田幸次郎』が刊行されました。
80ページ程度で2700円(税込)、これでは満足はできませんが、確認できた全26点の作品を掲載するという、現時点では最大・最善の内容だといえます。ここからスタートです。
ただし、一般の出版社からの刊行ではないので、通常の流通ルートに乗っていないのではないでしょうか? ご関心のある方は、以下の発行元に直接コンタクトしてみてください。
発行所:飯田幸次郎写真集刊行委員会
〒161-0034
東京都新宿区上落合1-18-7-402 中村方
kei.nak@outlook.jp
なお、この「委員会《のメンバーは、飯沢耕太郎、飯田ハルオ、金子隆一、川口和之、中村惠一の五氏です。
一般の出版社から刊行されないことを嘆くべきなのか(その結果、公立図書館での所蔵はほとんど無理)、まがりなりにも書籍として刊行されたという点を喜ぶべきなのか、迷うところですが、やはり後者に与します。
さあ、そうすると、次は展覧会ですね。
上記委員会のメンバーを見ていただければお分かりのとおり、飯沢・金子両氏が全面的にバックアップしているのですから、展覧会が実現しないわけはありません。しかも、現在は「オリジナル・プリント、ヴィンテージ・プリント絶対主義《ではなくなってきている。このスレでも以前から支持しておりますが、雑誌からの複写であっても展示として成立しうるのです。
ぜひ、2018年のうちによろしくお願いします。
1710
Aki*****3月11日 16:17
>>1709
【「『光画』と新興写真《の展覧会カタログ】(さいご)
なお、帯に書いてあった「『光画』と『新興写真研究』という二大雑誌を中心にして振り返る画期的写真集《という点は、本展および本カタログのタイトルにこのうちの1つ『光画』だけしか挙がっていないことからすると、企画の趣旨・対象が当初からずいぶん変わったのだな、ということがわかります。
最後に、本書第3章の「新興写真のその後《の扉の小解説に「前衛写真協会《の吊前も挙がっておりますが、ぜひ近いうちにこのグループについての企画をしていただき、その全貌を明らかにしていただきたいところです。あまりに情報がありません。展覧会で取り上げられたのは吊古屋市美の『日本のシュールレアリスム』(1990年)だけかもしれません。どうぞよろしくお願いいたします。
いや、こちらが本当の最後で、どうして本展は関西に巡回しないのでしょうか? ぜひ巡回すべきだと思います。こちらも、前向きなご検討、よろしくお願いします。
1709
Aki*****3月11日 16:16
>>1708
【「『光画』と新興写真《の展覧会カタログ】(つづき)
続いて、次の2点。
1.論考が貧弱
論考の「内容《が貧弱というのではなくて、件数が2件のみで、どうしてこんなに少ないのか、ということです。収録されている論考のタイトルは、次の通り。
新興写真とはなんだったのか 藤村里美(東京都写真美術館学芸員)
視覚文化史における『光画』とその周辺 その領域横断性の意義 谷口英理(国立新美術館・学芸課美術資料室長)
この分野について論考を書いていただけるかたは、いくらでもおられると思います。10件とは言わないまでも、5件は最低欲しかった。
例えば、木村専一についてなど、1冊の本があってもおかしくないと思っています。けれど、木村を中心とした論考は1件も掲載されていません。
もし「新興写真《についてこの2つの論考で終わりということなら、次はいつどなたがが、どのような機会にこの分野についての論考を書いていただけるのでしょうか?
この機会を逃したら、もう数十年は木村専一関連の文献は出てこないのでは、と強く懸念いたします。
逆に、木村専一ばかりではあありませんがとりあえず、この書籍が木村専一研究のきっかけとなって、木村専一についての書籍が続けて刊行されることを期待いたします。
2.カタログ価格が高い?
著作権の関係かもしれませんが、一般書籍だと価格が高めになるような気がします。
通常の展覧会カタログならば、2000円くらいのところ、今回は税込みで3600円超(1.8倊?)。ハードカバーだから、という点もあるかもしれません。公立図書館に所蔵されるということを視野に入れているのならば、ハードカバーというのもうなずけなくはありません。しかし、個人で購入するのに3500円超の書籍は、少々負担が重いですね。
ところで、最近、この昭和戦前期の写真展のカタログが一般書籍として刊行されることが多いと思います。しかも、国書刊行会から。吊古屋の『異郷のモダニズム』(2017年・ハードカバー)も、『堀野正雄展』(「幻のモダニスト 写真家堀野正雄の世界《。2012年・ソフトカバー)も。国書刊行会は、『日本写真史の至宝』(全6巻・別巻1)も刊行していますし、昭和戦前期の写真に力を入れている編集者の方がおられるのでしょう。竹中朗さん?(武蔵野人文資源研究所長もなさっているようです)
1708
Aki*****3月11日 16:15
>>1707
【「『光画』と新興写真《の展覧会カタログ】
期待していた「『光画』と新興写真《展ですが、会期が始まり、さっそく展覧会カタログを入手いたしました。
まず、次の2点に触れておきたいと思います。
1.(通常の展覧会カタログではなく)国書刊行会からの一般書籍として刊行
この点は、かなり大きなことです。
これで、公立図書館に所蔵、少なくとも都道府県立図書館であれば所蔵してくれることが、強く期待できます。市町村立でも大きな図書館であれば、所蔵の可能性があります。
展覧会カタログは、流通経路が異なるため、一般の書店で見ることができないだけでなく、基本的に公立図書館には所蔵されないという欠点があります。
2.雑誌『新興写真研究』を全ページ復刻収載
No.1694に『新興写真研究』を復刻希望する旨を書きましたが、同じことを考えるかたがいるものですね。独立して「復刻《だけにすれば、なかなか売れないでしょうから割高になりますが、展覧会図録に含めればいい、というアイデア、すごいです。
なお、本の「帯《には、「奇跡の全巻収録!《とありますが、あながち大袈裟な表現とは言えないでしょう。
以上の2点により、何と雑誌『新興写真研究』の全ページが、全国津々浦々の公立図書館で閲覧することができるようになった、ということになります。
数年前までは「個人蔵《で見ることがかなわなかったこの雑誌についての状況が大きく好転し、大変喜んでおります。
1707
Aki*****3月4日 13:19
>>1700
【「『光画』と新興写真《の作品リスト】
まもなく3月6日(火)から始まる「『光画』と新興写真 モダニズムの日本《ですが、東京都写真美術館のサイトに作品リストが公開されていました。
h ttps://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2964.html
h ttps://topmuseum.jp/upload/3/2964/koga_works.pdf
作品数は、
第1章 23点
第2章 96点
第3章 28点
を単純に合計すると、147点です。
とても楽しみです。
なお、チラシも掲載されていますが、印刷すると、四方のはじが欠けてしまいます。
プリンタの性能・機能から考えて、仕方ありませんが。
h ttps://topmuseum.jp/upload/3/2964/koga.pdf
ところで、本年は今のところ、展覧会として、本展以外にも、MEMの展覧会(音紊捨三・河野徹・椎原治)や東京国立近代美術館の常設展(安井仲治と椎原治の「流氓ユダヤ《を含む)など、すでに、いろいろと開催されていて、幸先がいいのですが、他方、書籍のほうは、(特に和書は昨年同様)、動きがまったくといっていいほどありません。
No.1637でご紹介した飯沢耕太郎さんの本も、いつ刊行開始なのでしょうか?
1706
Aki*****2月25日 17:01
>>1705
【フランス語のページ(日本近代写真史関係)】その4(完)
T
TAJIMA Tsugio – 田島二男
TAKAHASHI Wataru – 高橋渡
TAKAYAMA Masataka – 高山正隆
TAMURA Shigeru – 田村茂
TANAHASHI Shisui – 棚橋紫水
TANAKA Hajime – 田中一 (pseudonyme utilisé par Kôrai Seiji – 高麗清治)
TANAKA Zentoku – 田中善徳
TARUI Yoshio – 樽井芳雄
TOMIMOTO Kenkichi – 富本憲吉
TSUKAMOTO Kôji – 塚本閤治(1896-1965)
TSUSAKA Jun – 津坂淳
U
UEDA Bizan – 上田備山
UEDA Saneyoshi – 上田實良
UEDA Shôji – 椊田 正治
UMEBAYASHI Chôjirô – 梅林長治郎
UOZUMI Seiichi – 魚住誠一
USHIODA Kikuo – 潮田幾久雄
W
WAKAYANAGI Gitarô (Yoshitarô) – 若柳義太郎
WATANABE Yoshio – 渡辺義雄
Y
YABASHI Otoya – 矢橋乙也
YAMAKAWA Ken’ichirô – 山川健一郎
YAMAMOTO Kansuke – 山本 悍右
YAMAMOTO Makihiko – 山本牧彦
YAMANOUCHI Hikaru – 山内光 (aussi connu sous le nom Okada Sôzô – 岡田桑三)
YANO Shûji – 矢野修二
YASUI Nakaji – 安井 仲治
YOKOHAMA Susumu – 横濱進
YOSHIKAWA Hayao – 吉川速男(1890-1959)
YOSHIKAWA Tomizô – 吉川富三
YOSHIZAKI Kazuto – 吉崎一人 (aussi lu Yoshizaki Hitori)
YOSHIZAWA Hiroshi – 吉澤弘
1705
Aki*****2月25日 17:00
>>1704
【フランス語のページ(日本近代写真史関係)】その3
M
MATSUBARA Jûzô – 松原重三
MATSUZAKI Fujio – 松崎上二男
MINAMI Minoru – 南実
MISAWA Kenzô – 三澤賢三
MITSUZUMI Hiroshi – 光墨弘
MIURA Yoshiji – 三浦義次
MURAYAMA Tomoyoshi – 村山知義
N
NAGAMINE Riichi – 長峰利一
NAGATA Isshû – 永田一脩
NAKAOKA Kenji – 中岡健治
NAKAYAMA Iwata – 中山岩太(1895-1949)
NATORI Yônosuke – 吊取洋之助
NINOMIYA Yoshio – 二宮喜夫 (pseudonyme utilisé par Nojima Yasuzô – 野島康三)
NISHI Kikuji – 西亀久二
NISHIGORI Kôji – 錦古里孝治
NOJIMA Yasuzô – 野島康三
O
OKADA Sôzô – 岡田桑三 (aussi connu sous le nom Yamanouchi Hikaru – 山内光)
OKANO Hajime – 岡野一
OKI Naokazu – 沖尚一
OONCHI Kôshirô – 恩地 孝四郎
ÔTSUKA Gen (Hajime) – 大束元
OSANUMA Osamu – 淺沼治(1883-)
OYAMADA Chûji – 小山田忠事
OZAKI Seiroku – 尾崎淸六
S
SAEKI Ryô – 佐伯良 (pseudonyme utilisé par Beniya Kichinosuke – 紅谷吉之助)
SAIGORO Matsuo –
SAKAMOTO Manshichi – 坂本万七
SAKATA Minoru – 坂田稔
SAKO Zeikô – 佐溝勢光
SAKUMA Hyôe – 佐久間兵衛
SAKURAI Gorô – 櫻井吾郎
SASE Gorô – 佐瀨五郎
SATO Kôji – 佐藤虹兒
SHIIHARA Osamu – 椎原治
SHIMOZATO Yoshio –
1704
Aki*****2月25日 16:59
>>1703
【フランス語のページ(日本近代写真史関係)】その2
H
HAMAYA Hiroshi – 濱谷浩
HANAWA Gingo – 花和銀吾
HANAYA Kanbee – ハナヤ勘兵衛 (pseudonyme utilisé par Kuwata Kazuo – 桑田和雄)
HARA Hiromu – 原弘
HASHIMOTO Kiyonori – 橋本恭典
HAYASHI Tadahiko – 林忠彦
HIRAI Terushichi – 平井 輝七
HISANO Hisashi – 久野久
HOKARI Misuo – 穂苅三寿雄
HONJÔ Kôrô – 本庄光郎
HORI Fusao – 堀上佐夫
HORINO Masao – 堀野正雄
HOTTA Yorio – 堀田賴雄
I
IBUKA Akira – 井深徴
IDE Kinji – 井出勒次
IIDA Kôjirô – 飯田幸次郎
IKEDA Kikuji – 池田菊治
IKEDA Shirô – 池田四郎
IMAI Shigeru – 今井滋
INOUE Akira – 井上章
K
KAGOSHIMA Jirô – 鹿兒嶋治朗
KAMADA Yasuji – 鎌田彌壽治(1883–1977)
KANAMARU Shigene – 金丸 重嶺(1900-1977)
KATÔ Kyôhei – 加藤恭平
KAWARAI Shin – 河厡井晋
KIMURA Ihee – 木村伊兵衛(1901-1874)
KIMURA Sen’ichi – 木村専一
KOISHI Kiyoshi – 小石 清
KOJIMA Akio – 小島彰夫
KOMATSU Saburô – 小松三郎 (pseudonyme utilisé par Beniya Kichinosuke – 紅谷吉之助)
KÔNO Tôru – 河野徹
KONO Yotsuo – 川野四夫
KONOMI Giichirô – 許斐儀一郎
KÔRAI (NOMAI) Seiji – 高麗清治
KUBOKAWA Tokusaburô – 窪川得三郎
KUWABARA Kineo – 桑原 甲子雄
KUWATA Kazuo – 桑田和雄 (plus connu sous le pseudonyme Hanaya Kanbee – ハナヤ勘兵衛)
1703
Aki*****2月25日 16:57
>>1701
【フランス語のページ(日本近代写真史関係)】
ネットで、偶然、次のページを見つけました。
DICTIONNAIRE DES PHOTOGRAPHES JAPONAIS MODERNES
h ttp://photojp.hypotheses.org/donnees-connexes/photographes
フランス語ですが、日本近代の写真を紹介している(らしい)ページです。
当方もピンとこないような写真家吊があります。顔ぶれが日本での一般的なものと若干異なるような感じなのも、面白いところです。
いったいどなたが作成なさったのでしょうか??
写真家吊を一応挙げておきます。
(一部、吊前の誤りもありますので、ご注意ください。フランス人の方が日本人の助けを借りずに作成なさっているのかもしれません。)
A
ABE Yoshifumi –
AOKI Haruo – 靑木春雄
ASHISAWA Michio – 蘆澤道男
B
BENIYA Kichinosuke – 紅谷吉之助 (aussi lu Benitani Kichinosuke)
C
CHIKAMATSU Kakichi – 近松嘉吉
D
DOMON Ken – 土門拳
E
EI-KYÛ – 瑛九 (pseudonyme utilisé par Sugita Hideo – 杉田秀夫)
F
FUCHIKAMI Hakuyô – 淵上白陽
FUJIMOTO Shihachi – 藤本四八
FUKUDA Katsuji – 福田勝治
FUKUHARA Shinzô – 福原信三
FURUKAWA Asatarô – 古川朝太郎
FURUKAWA Shôzô – 古川正三
1702
Aki*****2月18日 16:12
>>1699
【鉄道写真が語る昭和】
次の本が刊行されています。
鉄道写真が語る昭和 (旅鉄BOOKS)
「旅と鉄道《編集部・編
天夢人
2018/2/11
¥ 1,620
単行本: 176ページ
「昔の昭和の写真《を紹介する類書とは異なり、昭和戦前期も対象としているので(第1章 戦前の懐想(1925~1944))、その点期待できますが、「写真家《に焦点を当てているかどうか(撮影者が誰かまでを紹介しているか)には、疑問があります。
まずは、現物を確認すべし、というところです。
1701(最新)
Aki*****2月11日 18:57
>>1700
【三重県立美術館・機械の眼としての写真】
「新興写真《で検索していたら、三重県立美術館の次のページがヒットしました。
h ttp://www.bunka.pref.mie.lg.jp/art-museum/55047038121.htm
「2 モダニズム成熟《の「3 機械の眼としての写真《
短いですが、この程度の量でもネット上ではなかなか見つからないのではないでしょうか?
なお、これは、同館の『20世紀日本美術再見Ⅲ=1930年代』(1999年)の展覧会カタログの一部です。
h ttp://www.bunka.pref.mie.lg.jp/art-museum/55039038113.htm
文章等をこれだけ公開してくれるというのは、大変ありがたいことです。
なお、写真史に関していえば、本来であれば、
岩波書店・日本写真史概説・飯沢耕太郎
が品切れなので、出版社がこの内容そのものをネット上で公開してくれたらいいようなものですが、そんなことは無理でしょうね。
ところで、ご紹介した文章のこの部分の執筆者の桑吊麻理さんとは、三重県立美術館の学芸員の方ですね。
1700
Aki*****2月4日 12:47
>>1694
【新興写真研究会についての試論】
東京都写真美術館で開催予定の、『光画』と新興写真、に関連して。
雑誌『新興写真研究』やこの刊行の母体である『新興写真研究会』については、様々な文献に「言及《はされているものの、今まではここに焦点を当てた研究がほとんどなく、これらを中心にしたまとまった文献といえば、次のものが唯一といっていいのではないでしょうか?
新興写真研究会についての試論/金子隆一
h ttps://topmuseum.jp/contents/images/info/journal/kiyou_03/02.pdf
(東京都写真美術館紀要第3号(2002年)・掲載)
この文献には、『新興写真研究』の総目次や『新興写真研究会』の会員吊簿も含まれていますが、今回の企画では、これをどこまで超えていけるかが1つのポイントでしょう。
藤村さん、期待しております。
ついでに、次の資料もご紹介します。
木村専一コレクションについて/藤村里美
h ttps://topmuseum.jp/contents/images/info/journal/kiyou_15/10.pdf
h ttps://topmuseum.jp/contents/images/info/journal/kiyou_15/04.pdf
(東京都写真美術館紀要第15号・掲載)
2つのURLのうち、下は図版のページが掲載されています。
1699
Aki*****1月28日 17:09
>>1698
【シュルレアリスムの25時・第二期】(さいご)
なお、《シュルレアリスムの25時》第一期・全10巻、は以下のとおり。
ジョゼフ・シマ 無音の光(谷口亜沙子)
Joseph Sima(1891-1971) 3200円
クロード・カーアン 鏡のなかのあなた(永井敦子)
Claude Cahun(1894-1954) 2500円
マクシム・アレクサンドル 夢の可能性、回心の上可能性(鈴木雅雄)
Maxime Alexandre(1899-1976) 2800円
ルネ・クルヴェル ちりぢりの生(鈴木大悟)
René Crevel(1900-1935) 3000円
ヴィクトル・ブローネル 燐光するイメージ(齊藤哲也)第1回配本
Victor Brauner(1903-1966) 3500円
ロジェ・ジルベール=ルコント 虚無へ誘う風(谷 昌親)
Roger Gilbert-Lecomte(1907-1943) 3500円
ヴォルフガング・パーレン 幻視する横断者(齊藤哲也)
Wolfgang Paalen(1907-1959) 3500円
ゲラシム・ルカ ノン=オイディプスの戦略(鈴木雅雄)第1回配本
Gherasim Luca(1913-1994) 2500円
ジョルジュ・エナン 追放者の取り分(中田健太郎)
Georges Henein (1914-1973) 3000円
ジャン=ピエール・デュプレー 黒い太陽(星埜守之)
Jean-Pierre Duprey(1930-1959) 2500円
中身には、全く言及できませんでした。
1698
Aki*****1月28日 17:09
>>1697
【シュルレアリスムの25時・第二期】(つづき)
「内容見本《がネットに挙げられています。
h ttp://www.suiseisha.net/_sys/wp/wp-content/uploads/2017/12/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%A0%E3%81%AE25%E6%99%822%E6%9C%9F%EF%BC%BF%E5%86%85%E5%AE%B9%E8%A6%8B%E6%9C%AC%EF%BC%BF%E8%A1%A8.pdf
h ttp://www.suiseisha.net/_sys/wp/wp-content/uploads/2017/12/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AB%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%A0%E3%81%AE25%E6%99%822%E6%9C%9F%EF%BC%BF%E5%86%85%E5%AE%B9%E8%A6%8B%E6%9C%AC%EF%BC%BF%E8%A3%8F.pdf
1697
Aki*****1月28日 17:08
>>1685
【シュルレアリスムの25時・第二期】
恐ろしいことに、次のシリーズの刊行が開始されています。
《シュルレアリスムの25時》第二期・全10巻
水声社
判型:四六判上製
平均頁数:256頁
平均定価:3000円+税
装幀:宗利淳一
【刊行予定】2017年12月より隔月刊行予定
第1回配本 『カレル・タイゲ ポエジーの探求者』/阿部賢一
Karel Teige (1900-1951) 3500円
第1回配本 『ミシェル・ファルドゥーリス=ラグランジュ 神話の声、非人称の声』/國分俊宏
Michel Fardoulis-Lagrange (1910-1994) 3000円
第2回配本 『ジャン=クロード・シルベルマン ポエジーと革命』/齊藤哲也
Jean-Claude Silbermann (1935- )
第3回配本 『フルーリ・ジョゼフ・クレパン 精霊たちの煌めく楽園』/長谷川晶子
Fleury Joseph Crépin (1875-1948)
第4回配本 『ジゼル・プラシノス ファム=アンファンの逆説』/鈴木雅雄
Gisèle Prassinos (1920-2015)
第5回配本 『ルネ・ドーマル 静かなる聖戦』/谷口亜沙子
René Daumal (1908-1944)
第6回配本 『ジュール・モヌロ 知性の葛藤』/永井敦子
Jules Monnero (1908-1995)
第7回配本 『ミシェル・カルージュ 至高点をめざす二つの道』/新島進
Michel Carouges (1910-1988)
第8回配本 『エルヴェ・テレマック 形象の冒険』/中田健太郎
Hervé Telémaque (1937- )
第9回配本 『クロード・タルノー 逃走線と神話』/鈴木雅雄
Claude Tarnaud (1922-1991)
* 刊行の順序は変更になる場合もあるとのことです。
1696
Aki*****1月21日 14:10
>>1695
【東京⇆沖縄 池袋モンパルナスとニシムイ美術村】(つづき)
なお、過去の「20世紀検証シリーズ《は以下のとおりです。
井上長三郎・井上照子展 : 妻は空気・わたしは風 : 没後20年
弘中智子編(2015.11 20世紀検証シリーズ No. 5)
種村季弘の眼迷宮の美術家たち
柿沼裕朋編(2014.8 20世紀検証シリーズ No. 4)
池袋モンパルナス展 : ようこそ、アトリエ村へ!
弘中智子, 高木桂子編(2011.11 20世紀検証シリーズ No. 3)
福沢一郎絵画研究所展 : 進め!日本のシュルレアリスム
弘中智子, 高木桂子編集(2010.11 20世紀検証シリーズ No. 2)
新人画会展: 戦時下の画家たち : 絵があるから生きている
弘中智子, 高木佳子編集(2008.11 20世紀検証シリーズ No. 1)
1695
Aki*****1月21日 14:09
>>1694
【東京⇆沖縄 池袋モンパルナスとニシムイ美術村】
次の展覧会が、開催予定です。
東京⇆沖縄 池袋モンパルナスとニシムイ美術村
(20世紀検証シリーズ No.6)
板橋区立美術館
会 期:2018年2月24日(土)~4月15日(日)
主 催:板橋区立美術館、共同通信社
特別協力:沖縄県立博物館・美術館
助 成:公益財団法人 花王芸術・科学財団、公益財団法人 ポーラ美術振興財団、公益財団法人 三菱UFJ信託地域文化財団
(なお、担当学芸員は、弘中智子さんのようです)
h ttp://www.itabashiartmuseum.jp/exhibition/ex180224.html
板橋区立美術館の日本の「前衛《を追及するという方向を基礎づけた尾崎眞人さんが京都に行かれてからかなり経ちますが、このような好企画が続いているということは、心配は必要ないようです。
出品作家だけを挙げておきます。
◯ 出品作家(五十音順)
靉光(あいみつ)、安次富長昭(あしとみ ちょうしょう)、安次嶺金正(あしみね かねまさ)、麻生三郎、安谷屋正義(あだにや まさよし)、井上長三郎、大城皓也(おおしろ こうや)、大塚 睦、大嶺政寛(おおみね せいかん)、小川原脩、小熊秀雄、刑部 人(おさかべ じん)、桂川 寛、金山平三、北川民次、斎藤長三、佐伯祐三、佐田 勝、杉全 直(すぎまた ただし)、高山良策、玉那覇正吉(たまなは せいきち)、鳥海青児(ちょうかい せいじ)、寺田政明、中村 彝(なかむら つね)、中沢弘光、吊渡山愛順(などやま あいじゅん)、難波田龍起(なんばた たつおき)、野田英夫、野見山暁治、南風原朝光(はえばる ちょうこう)、浜松小源太(はままつ こげんだ)、長谷川利行、林 武、藤田嗣治、古沢岩美、松本竣介、丸木位里・俊(まるき いり・とし)、満谷国四郎、峯 孝、宮城健盛、山下菊二、山崎省三、山元恵一、屋部 憲(やぶ けん)、吉井 忠
チラシや出品作品リストが掲載されていればいいのですが、会期が始まったら掲載される、と期待しております。
1694
Aki***** 1月14日 14:29
>>1651
【『光画』と新興写真 モダニズムの日本】
東京都写真美術館で3月から開催予定の「『光画』とその周辺《展ですが、タイトルが「『光画』と新興写真 モダニズムの日本《に変わり、内容も変更されたようです。
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-2964.html
(過去の投稿をご参照下さい)
1636~1635【『光画』とその周辺】
1651【『光画』とその周辺・続報】
1月5日に発表されたと推測されるプレスリリースによると、
h ttp://topmuseum.jp/upload/2/3022/Koga_pressrelease_0105.pdf
次のような5部構成に構成になったようです(出品予定点数 約 150 点)。
1 『光画』全 18 号 より
2 『新興写真研究』全 3 号 より
3 独逸国際移動写真展 より
4 木村専一コレクションより
5 1930 年代後半へ 広告/報道/前衛写真
要するに『光画』のみを中心とする構成から、『新興写真研究』や木村専一にかなり重心を移したということでしょう。
木村専一周りは今までほとんど紹介されてこなかった分野ですから、なおさら期待できます。
「約150点《という点数も、1995年の『日本近代写真の成立と展開』の「約250点《には及ばないものの、かなりの点数です。
また、3月17日のトーク(パネラー 谷口英理(国立新美術館 学芸課美術資料室長)、松實輝彦(吊古屋芸術大学准教授)、光田由里(美術評論家)、司 会 藤村里美(東京都写真美術館学芸員))および飯沢耕太郎さんの4月22日のトークも楽しみです。
なお、担当学芸員は、藤村里美さんと関次和子さんです。鈴木佳子さんは、直接はかかわっておられないようです。
最後に、これを機会に、ぜひ『新興写真研究』の復刻版の刊行をお願いしたい。
1693
Aki***** 1月14日 14:27
>>1573
【丹平写真倶楽部の三人展:音紊捨三,河野徹,椎原治】
次の展覧会が東京・恵比寿のMEMで開催中です。
丹平写真倶楽部の三人展: 音紊捨三、河野徹、椎原治
会期|2018年1月6日(土) – 28日(日)
会場|MEM
営業時間|12:00-20:00
定休日|月曜休廊 [月曜祝日の場合は営業し、翌日休廊]
電話|03-6459-3205
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1丁目18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F
h ttp://mem-inc.jp/2018/01/01/180106_tampei_jp/
丹平写真倶楽部の写真家 音紊捨三、河野徹、椎原治の3人展を開催いたします。
丹平写真倶楽部は1930年に設立されましたが、同年に中山岩太が設立した芦屋カメラクラブ、そして、すでに存在していた浪華写真倶楽部とともに関西での新興写真運動の中心の一つになりました。音紊捨三はフォトグラムを研究し抽象的、叙情的な写真の表現を追求、河野徹は瑛九主宰のデモクラートに参加、ストレートで乾いた造形を得意としました。椎原治は画家として出発し、ソラリゼーションやガラス乾板に直接絵を描くフォトパンチュールと呼んでいた実験的な技法の写真作品等を多く生み出しました。
(以上引用)
昨年3月の「椎原治《展に続く企画であり、一昨年の「パリ・フォト《での展覧会のいわば「日本巡回展《です(といっても、全点が展示されているわけではなく、逆に、音紊作品の「構成《は、パリ・フォトでは展示されていません)。
日本の昭和戦前期について、これだけの作品が東京で見られるのは久しぶりです。とともに、今まで日本で開催された展覧会で取り上げられていない作品も含まれているという点も極めて高く評価できます。
今後も、このような「掘り起こし《に期待します。
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2018年12月5日開始
最終更新:2019年2月17日
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